在日は日本の「豊かさ」を直感した ― 2007/04/01
>(なぜ朝鮮人は母国に帰還しなかったか。)これも答えは簡単だ。日本が豊かだと考えていた朝鮮人が多数いたし、事実そうだったということである。>
終戦時の日本は、空襲や原爆によってほとんどの都市が壊滅状態でした。社会基盤の多くが破壊されてしまいました。 一方、朝鮮は空襲をほとんど受けておらず、社会基盤は残っておりました。
従って戦後は、朝鮮は日本より物理的な「豊かさ」において、はるかに有利な状況だったのです。 にもかかわらず、在日朝鮮人たちは解放された祖国よりも日本のほうが「豊か」と考えたのは何故なのでしょうか。
これは、朝鮮人たちは朝鮮半島に残っていた「豊か」な条件を活かすだけの社会体制を構築できないだろう、 日本人たちは日本列島においてその条件が不十分にも拘わらず、生産基盤を復興させるだけの社会体制を再構築することができるだろう、 在日朝鮮人たちはこのような民族性の違いを知っていたのではないか、と考えています。
「豊かさ」は物理的条件ではなく、社会を構成する人間の質だと思います。 この違いが出てくるものは何か?に関心があるところです。