「日帝支配36年」は長いか短いか2012/03/13

 1970年代、私が朝鮮問題に初めて関心を持った時、「日本帝国主義による36年もの長い支配に朝鮮人民は苦痛を嘗め‥‥」というような話をよく聞かされたものでした。その時は、解放(日本の敗戦)からまだ30年も経っていない時期だったし、20代の人間には、生まれて今までの人生の1.5倍か、確かに長い間苦しめられたのだなあ、と思ったものでした。

 それから40年経った今、即ち36年を越える年月が過ぎました。解放(敗戦)からすると、半世紀をはるかに過ぎ、65年以上もの歳月です。あと数年で日帝支配の二倍の年月になります。

 今感じるには、日帝が朝鮮を植民地支配した36年(実質は35年間)は短い、ということです。

 日帝が民族性を奪ったという歴史が語られますが、たった36年で失う民族性とは一体何だろうか?という疑問を持つようになりました。それほど朝鮮人の民族性というのは軟弱なものだったのでしょうか。

 自称5千年、新羅統一後1300年、李氏朝鮮時代は500年もの民族の歴史を有しながら、わずか36年の異民族支配で ‘民族性を奪われた!’という主張は、我が民族は他民族に支配されると簡単に転ぶ民族ですというのと同じで、自民族を侮辱しているように感じられます。