郵便ポストを設置させた解放運動 ― 2012/07/07
昔の解放運動の思い出を書きます。もう何十年も前の話です。当時私は解放運動の集会に参加したりして、それなりに大きな関心を寄せていました。
解放運動の成果として次のようなことがありました。
ある同和地区では郵便ポストがない、これは差別だ!と郵政局に対し闘争を行ない、地区内にポストを設置させることになった。これは解放運動の成果の一つとして報告された。
ところがこの地区の郵便配達を担当する方が、設置されて1年経つが、郵便ポストに郵便が入っていたことがほとんどないと、ぼそぼそと語り出した。
これは当時の同和地区の実際を知る人にはすぐに分かることで、彼らには手紙を書く習慣がなかったということです。これは全部ではありませんが、この傾向は非常に強かったのです。
こんな状況ですから当然手紙を書くことはありません。解放運動の趣旨からすれば、郵便ポスト設置の闘争を行ない獲得したのだから、次はこの成果を生かしてみんなで手紙を書いて出そう、と自分たちの生活の質を高める運動に繋がらなければならないと思うのですが、そんなことはありませんでした。ポストの設置だけで終わったのです。
つまり解放運動は、他に対しては果敢に闘いながら、内に対しては地道な努力をしない運動だった、ということです。
解放運動は人間の解放ではなく、闘いが目的だったと思っています。
コメント
_ (未記入) ― 2012/07/07 21:07
_ 辻本 ― 2012/07/08 05:57
客観的にはそうであっても、彼らの主観では「闘い」でしたよ。
〉解放運動体の所属員から直接「差別がなくなつたらオレたちは困るもんね。アンタもうちに入らんね、いい仕事があるよ。」と勧誘されたと
自分たちの運動の本質をそのまま率直に話す人だったようですねえ。
〉何でも、全く無関係の人間が50万円の現金を持って行って解放運動体のニセ会員としてもらい、仕事をもらっている
こんな話はよく聞いたものでした。50万円という金額ですが、時期と地域あるいはもらう仕事によってかなりの違いがあるのかな、と思います。
_ 日本人 ― 2012/07/08 09:40
なぜポストを作るのが解放運動と見るのか?
大体このような運動は利権闘争か何か他の目的があることが大半だとおもう。
このことは在日朝鮮人だけではないが、差別だといって取り上げる事案と差別とは関係ないことが多い。
一種の言いがかりが多い。
_ abcd ― 2012/07/09 00:07
〉客観的にはそうであっても、彼らの主観では「闘い」でしたよ。
こういう論理が罷り通るのならば、そういう族を駆逐しようという闘いも有りですよね。
_ 辻本 ― 2012/07/09 01:46
かつての解放運動に対しては、マスコミはすべて拝跪してしまい、警察は介入しようとせず‥‥。
唯一対抗したのが日本共産党だけでしたねえ。
今は解放運動を批判することにタブーがなくなり、状況はかなりよくなりました。
(参考)
http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2006/04/29/346418
http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2006/05/27/382079
http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2007/02/24/1206080
http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2007/05/04/1482616
http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2007/07/14/1652936
http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2007/07/28/1685192
http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2008/05/17/3518593
http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2010/12/29/5614412
http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2011/08/27/6074508
_ (未記入) ― 2012/07/09 13:32
ここによく出てくる、永住権という言葉はまちがいではないか?
永住権ではなく、永住資格がただしいのではないか。
この用語は根本的に異なる。権と書いている語を資格に変えて読むと、変な感じがする。
意図的なのか間違いなのか、一体どちらでしょうか?
_ 辻本 ― 2012/07/09 20:12
その通りです。
一般に「永住権」という言葉が通用しているので、これを使ったのですが、正確に言うと誤りです。
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私が被害を受けた親族や友人より聞いたのは、「闘い」というよりも、「ゆすり、たかり、利権」でしかありませんでした。また解放運動とはまつたく無関係の友人は、解放運動体の所属員から直接「差別がなくなつたらオレたちは困るもんね。アンタもうちに入らんね、いい仕事があるよ。」と勧誘されたと話していました。何でも、全く無関係の人間が50万円の現金を持って行って解放運動体のニセ会員としてもらい、仕事をもらっているとも聞かされました。