『韓国が漢字を復活できない理由』 (4)2013/09/21

もっと複雑な単語もある。図⑤を見ていただきたい。【図とは、딹→TTALK→ッタク(ニワトリ)のこと】 左にも下にも、子音が二つも付いている。‥‥ちなみに、この単語は、ニワトリという意味である。こうした単語は、韓国では、固有語と呼ばれる。日本でいえば、大和言葉に当たる。(90~91頁)

 豊田さんは、この「딹」を使って発音の解説を10行にもわたってしておられます。ニワトリは韓国語で「닭」ですが、「딹」という表現もあるのかと思って探してみました。しかし日本の朝鮮語辞典にも韓国の国語辞典にもありませんでした。方言や北朝鮮の言葉にあるのかと韓国の国立国語院の『標準国語大辞典』で探してみましたが、やはりありませんでした。また「닭」の古語は今や使われていない昔の母音を使ったハングル(これは今のパソコンでは出てきません)で、「딹」とは全く違います。

 豊田さんが詳しく解説した「딹」は、どうやら昔も今も韓国には存在しないと言っていいようです。これを読者からお金を貰って出す本の中に、図も含めてほぼ一頁を使って解説するなんてねえ。

コメント

_ 海苔訓六 ― 2023/12/05 19:51

今日のニュースで豊田有恒さんが亡くなったことを知りました。
豊田さんといえば韓国。晩年は嫌韓本を書いてる知識人というイメージで見られていたけど全然違うと思います。
「韓国の挑戦」は出版当時の時代を考えると出色の名著でした。私は本当にお世話になったし勉強させていただきました。今後の日韓関係を天国で見守ってくださいと感じています。
ブログ主さまは今回の記事などで豊田有恒さんには批判的な立場だと思いますが、今回の機会に何か豊田さんに関してブログ記事書いていただけると嬉しいです。

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