韓国映画に出てくる「白丁」 ― 2016/04/13
日本では先月から上映されている韓国映画「背徳の王宮」。 韓国での原題は「간신(奸臣あるいは姦臣)」。 時代劇ということになっていますが、時代考証は全くの目茶苦茶。 内容も余りにリアリティに欠けていて、面白くありませんでした。 ただ韓国語の聞き取り練習で見ただけです。
そこに出てくる台詞で、「白丁」が数回出てきたのには驚きました。 日本語字幕ではそういう「白丁」はありませんでしたが、韓国語音声では明らかに「ペクチョン(白丁のハングル読み)」でした。 日本語では「穢多」に相当する言葉ですから、使うにはかなり気を使わねばならないものです。 しかしこの韓国映画ではそんな気遣いは全くしていませんでした。
韓国ではこういう差別語は、わりと無頓着に使われているようです。 これは、韓国は差別問題が完全解決したからと見るべきなのか、韓国は厳しい差別社会なのに韓国人自身はそれに気づかず差別語が横行していると見るべきなのか‥‥。
日本では川村湊さんが、激しい差別語が飛び交う韓国社会を「差別がゆるい」「既に過ぎ去った問題」と明言し、解決されたものと扱っています。 これについては10年も前のものですが、拙論で下記の「韓国は差別がゆるい?」で論じました。
【関連拙稿】
韓国は差別がゆるい? http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2006/04/28/344906
韓国ドラマに出てくる「白丁」 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2008/05/31/3552264
コメント
_ ナポレオン・ソロ ― 2016/05/30 12:33
_ ナポレオン・ソロ ― 2016/06/17 14:33
_ 辻本 ― 2016/06/19 17:09
在特会の言動を知れば、日本人でも差別は当たり前と考えている人がいることが分かりますねえ。
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