蓮舫はもともと二重国籍でなかったのでは?2016/10/16

 蓮舫代表が台湾籍離脱証明書が受理されず、10月7日付で国籍選択宣言をしたと明らかにしました。 http://www.sankei.com/politics/news/161016/plt1610160008-n1.html

 産経はこの記事で「国籍法違反などに問われるかが焦点となりそうだ」とさらに追及しようとしています。

 果たして違反に問われるかどうかと言えば、かなり難しいでしょう。 なぜなら、日本にとって台湾は国家として認めておらず従って台湾籍は「国籍」ではないからです。 

 すると蓮舫は、日本と台湾の二重国籍ではなかったことになります。 日本は建前上、台湾人は中国国籍者ですが、実際の事務手続きは台湾を国に準じて処理しています。

 中国の国籍法は二重国籍を認めず、他国の国籍を取得した時点で中国国籍は喪失しますから、蓮舫は建前上においても、17歳に日本国籍を取得した時点で中国国籍ではありません。

 そして台湾籍は「国籍」ではないので、台湾籍を有する蓮舫は、私は日本の法律上の二重国籍者ではないと主張することが可能です。

 ただ将来、台湾が国家承認される可能性がありますので、その時は正式に二重国籍者となります。 これは本人の意思とは関係ありません。 ただし蓮舫は台湾籍を離脱しましたので、将来二重国籍者になることはありません。 従って日本の国籍選択宣言をしなくてもよかったと思われます。

 産経記事によると、蓮舫は「(台湾籍離脱証明書が)不受理なので相談したら、強く選択の宣言をするよう行政指導された」と言ってます。 

 今度はこの「行政指導」の法的根拠が問われると思うのですが、どうでしょうかねえ。 野党の政治家は行政をチェックするのが役目ですから、行政指導の法的根拠を問うべきだと思うのですが‥‥。

【拙稿参照】

蓮舫は国籍選択宣言をしていないのでは? http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/10/07/8216765

蓮舫の二重国籍問題―産経の間違い  http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/10/14/8226719

蓮舫の二重国籍疑惑  http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/09/09/8176022

蓮舫の過去の「国籍発言」 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/09/16/8190975