崔順実事件―国会の責任が問われない2016/12/11

 崔順実事件の発覚を契機に、大統領弾劾まで行った韓国。    崔順実という民間人が青瓦台を自由に出入りし、国政に深く関与していたという事実はビックリしましたし、韓国国民の大統領への怒りは当然で、理解できます。

 朴大統領は就任後の早い段階で崔順実の出入りを許していたようで、崔の国政関与(壟断とも言われています)は最近の話ではなく、朴政権当初よりこれまでの3年数ヶ月もの間、継続してきたことが明らかになってきました。

 そこで疑問が湧きます。 韓国も三権分立のはずで、行政権の最高位である大統領を監視・牽制・抑制する役割をするのは立法権=国会です。 国会が大統領の不正・暴走を防がねばならないのですが、今回の崔順実事件ではその役割を全く果たして来なかったのです。

 国会でも特にその役割を主導せねばならないのは野党です。 しかし、その野党がこれまでの自分たちの不明を恥じることもなく、また国民もそんな野党に批判を向けていない、そこに疑問というか違和感があります。

 国会が早い段階で崔順実を取り上げていたら、大統領も抑制した政権運営をしていたことでしょう。 崔順実の存在に気付かなかったとしら、国会議員たちは無能だったということになります。 国会というブレーキがなかったから、大統領は暴走したと言えるでしょう。

 韓国では三権分立が機能していない、ということが見せつけられたというのが今回の事件ではないか、と思います。

 韓国という国家を考えるうえで非常に興味深い事件だと言えます。

【これまでの拙稿】

朴大統領は退陣するか? http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/11/19/8253877

朴大統領は辞意・退陣を表明していない  http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/11/30/8262901

朴大統領は退陣・弾劾できるのか? http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/12/02/8266793

朴大統領、弾劾可決 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/12/09/8271172

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