「韓国は中国の一部」―習発言2017/04/20

 中国の習近平さんが、アメリカのトランプさんとの首脳会談で「韓国は中国の一部」と発言したそうです。

【ソウル聯合ニュース】トランプ米大統領が中国の習近平国家主席と首脳会談で交わした対話の内容を伝え、「韓国は中国の一部」と発言し、波紋が広がっていることについて、韓国の外交部当局者は「一考の価値もない」と強く反発した。       同当局者は「報道内容が事実かどうかと関係なく、数千年間の韓中関係の歴史で韓国が中国の一部ではなかったことは、国際社会が認める明白な歴史的事実であり、誰も否認できない」と強調した。         トランプ大統領は米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、「習主席が(6~7日の米中首脳会談で)中国と朝鮮半島の歴史について話した。数千年の歴史と数多くの戦争について。韓国は実は中国の一部だった」と述べた。         習首席が実際に会談でトランプ大統領に述べたのか、トランプ大統領が誤解し、誇張して表現したのか、通訳ミスなのかは確認できていない。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2017/04/19/0900000000AJP20170419004400882.HTML

 習近平さんが実際に何と言ったのか具体的には分かりませんが、トランプさんがそのように聞こえる発言をしたのは間違いないでしょう。

 中韓関係の数千年の歴史は宗主国と朝貢国の関係ですから、「韓国は中国の一部」発言は必ずしも間違いではありません。 といって全く正しいとも言えません。

 なお韓国当局者が「数千年間の韓中関係の歴史で韓国が中国の一部ではなかったことは、国際社会が認める明白な歴史的事実」と言っているのは間違いです。 朝鮮半島北部にはかつて楽浪郡が数百年もの間、中華文明の華を咲かせていました。 ここは明白に「中国の一部」です。

 習近平さんの認識では、朝鮮半島は数千年来わが中華の勢力範囲内に入っている、ということなのでしょう。 とすると、現在の北朝鮮の緊張状態は、わが中国が解決する、アメリカは手を出さなくていい、というメッセージかも知れませんね。