朝日の記者は優秀である? ― 2018/09/08
『新潮45』2018年8月号の「日本を不幸にする『朝日新聞』」特集を読む。 こういう雑誌にはあまり興味がないのですが、今夏の酷暑以来、近くの小さな図書館で過ごすことが多くなり、時間つぶしにこの雑誌を読んだ次第。
この中で古谷経衡さんの「『安倍嫌い』女性編集長の『ダメな日本語』」を読んでいたら、次のような文言がありました。
私の経験から言っても、朝日新聞の記者は、全国紙の中でも最もインテリでレベルが高い。 申し訳ないが、産経新聞と比べると朝日の記者は概して能力が高く、聡明で、ジャーナリストとしての矜持・教養を鮮明に持っている。 (44~45頁)
そんなに優秀なら、なぜあんなトンデモ記事が出てくるのかという突っ込みは出てくるでしょう。 それはともかく、朝日の記者は他と比べても優秀だろうなあ、と私も感じる時があります。
私は韓国語の勉強のために、2年ほど前から各新聞のコラム(天声人語など第1面下段に掲載されている)を韓国語に翻訳して、それを韓国からの留学生に添削してもらうという学習法をしてきました。 留学生も日本語の練習になります。 コラムは朝日や産経を含む全国紙や地方新聞から選びます。 したがって各新聞のコラムを比較しながら読み込むという滅多にない経験をしてきました。
そこで感じたことは、朝日の天声人語の文章はよくこなれていて、日本語としても優れているものが多いということでした。 古谷さんは「産経新聞と比べると朝日の記者は概して能力が高く」と書きましたが、コラムに関しては私も同感します。
他の新聞も朝日と比べると、日本語としては今一つと感じました。 朝日の論調には首を傾げることが多いですが、それを抜きにして日本語表現という点では朝日は優れていると言ってもいいのではないか、と思います。
そんな朝日は、例えば「京城」を差別語だから使ってはならないとする間違いに今なお固執しています。 こういう訳の分からないことをやっているのが不思議ですねえ。 優秀な人間は頭が良すぎて、自分は間違っているはずがないという執念に凝り固まっているのかも知れません。
【拙稿参照】
朝日の〈おことわり〉の間違い http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2007/09/29/1827082
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