韓国の和食ブーム―もう一つの韓国の姿2018/11/30

ソウルの弘益大学前通り

 11月19日付の『朝鮮日報』に、韓国での和食ブームの記事が載っていました。 http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2018/11/19/2018111900031.html 

 ↑の写真が掲載されている(クリックすれば拡大します)のですが、そのキャプションが 「東京の街ではない。 ソウルの弘益大学前の通りでは日本語看板の飲食店が並んでいる。 小さな写真は和食専門学校で、和食飲食店の創業を夢見る30~40代の者たちが日本料理の調理法を学んでいる姿」 とあります。

 確かに日本のどこかの繁華街の写真と見間違うでしょう。 和食ブームについて聞いてはいましたが、これ程とは思いませんでした。 このところ韓国に旅行するとしても全羅北道や江原道のような地方ばかり行っていて、ソウルの様子は知らなかったです。

 日本関連の記事は日本語版に出るものなのですが、今回の記事は何故か載っていないですねえ。 日本人に読ませたくないと思ったのでしょうか。 一部を翻訳してみました。

Kポップなどの韓流コンテンツが日本を強打している間に、韓国の中の日流は全く予想しなかった場所で流れている。 主要繁華街を日本風に変えるくらいに日本食である「和食」の熱風が強く吹いている。

2006年に5272店だった「日本料理専門店」の数は、今年8月に1万7290店と三倍以上に増えた。 ソウルの弘益大学前、江南、ソウル大学前駅など若者が多く集まる街では、日本風の建物に日本語の看板を掲げた飲食店が並んでいる。 20,30代の若者や外国人観光客の間では、弘益大学前は「韓国のジャパン・タウン」として有名だ。弘益大学前の通りに日本食堂や日本デザート店がずらりと並んでいる。

旅行サイトで「弘益大学」を検索すると、「食堂従業員が日本の伝統の服を着て、日本語で挨拶する所」「日本の飲食文化を十分に楽しめる所」のように、外国人たちが残したレビューが溢れている。

和食店の創業は、このごろは30~40代の退職者が一番希望する創業アイテムだ。 15日午後に訪ねたソウル江南にある日本料理専門学校では受講生25人が日本の料理・製菓・製パンの技術を学んでいるところだった。  学校の受講生の大部分が大企業・制約会社・IT企業などの職場を辞めた人たちだ。学校理事長の中村徹さんは「受講生の70%以上が創業を準備している30~40代」と言って、「9年前に初めて学校を開校した時は韓国の日本食堂は刺身・すしの店だけだったが、今は日本の家庭料理からデザート専門店まで、多様です」と語った。

日本旅行ブームの余波も大きい。 昨年日本を訪問した韓国人観光客714万人中73.6%が、日本旅行の目的を「食事をする」を選んだ。 「ショッピング」(53.4%)や「観光地訪問」(38.2%)を上回った。 ユ・ジン日本政府韓国局課長は「過去には東京新宿でショッピングをしたり、温泉旅行などの目的であったが、今は日本のミシュラン美味しい店ツアーなど、食事を主要目的とする旅行客が大きく増えた」と語った。

 韓国では和食ブームや日本旅行熱、日本現代小説のベストセラー等々、親日的といえるほどに日本に対する関心が高まっています。 一方、慰安婦財団の解散や元徴用工判決など反日の暴走と言わざる得ない動きも活発化しています。

 このように韓国では親日と反日が共存しているのですが、これを韓国人自身がどのように分析・解説しているのか、そんな文章がなかなか見当たりませんねえ。 (シンシアリーさんや崔硯栄さんのような方がおられますが、これは日本人向けになされた日本語での発言です)

 韓国の親日的心情が反日的行動を抑えるなんてことは、期待しない方がいいでしょう。 韓国では「親日」という言葉が民族の裏切りという意味で使われていて激しい糾弾の対象となります。 日本に留学して日本人や日本文化に慣れ親しんだ韓国人が本国の反日言動にちょっと異議を唱えただけで、あいつは「親日派」だというレッテルを貼られてしまい、今度はそれを打ち消すために本人が反日言動を積極的にするようになったという実話がありました。 日韓交流は日韓友好に必ずしも繋がらないのです。

 難しいお国柄と言う外ないですね。 個人のレベルでは難しいところはお互いに口に出さないで折り合いをつけることが出来ますが、国のレベルではそういうわけにいきません。 政治面だけでなく対馬の仏像問題によって文化財の面でも、そして今度は元徴用工裁判判決によって経済面でも関係が悪化していきます。 将来の展望がなかなか見えないですねえ。 しかし、これも現実として受け入れるしかないでしょう。

【拙稿参照】

韓国の対日感情は理解が難しい http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2018/03/29/8813934

韓国人のアンビバレントな感情   http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2017/10/01/8690297

韓国の反日感情はいつ形成された? http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2017/10/08/8698008

世界で唯一日本を見下す韓国人   http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/10/06/8216253

日本を見下す韓国(2)      http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/12/22/8285733

韓国人の対日感情         http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2017/01/12/8317218

日韓交流は相互理解に役立ってきたか?http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2017/12/13/8747383

古田博司『醜いが、目をそらすな、隣国・韓国!』(3)http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2014/03/21/7250136

コメント

_ 辻本 ― 2018/12/13 05:50

昨日の日本語版に出てきましたね。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/12/12/2018121280029.html

 紙では11月19日付の記事の日本語版が、3週間以上も経ってネット版に出たということです。

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