「独島は我が土地」を歌って歓迎する日韓交流2019/08/22

 民間や自治体レベルの日韓交流は、昔から盛んです。 近ごろは日韓関係が最悪になったといわれており、だからこそ交流が大事という主張も大きく叫ばれています。 それは当然の主張なのですが、交流が深まれば日韓関係がよくなるはずだという意見があるのには、首をひねります。

 ちょっと昔に聞いた話ですが、日本人側が韓国を訪れ、韓国側がこれを歓迎する日韓交流行事の際のことです。 韓国側は「独島(竹島)は我が土地」という歌を歌って、日本人たちの訪問を歓迎したというのです。 日本人側は韓国語が分からないし、またその歌がどういう歌かも知らなかったので、そのまま交流行事を進めました。 しかし後になってその歌の意味を知って驚いたという話でした。

 最近に日本で韓国語を教える韓国人講師に、この話をしました。 私は、韓国も困ったものだという答を期待していました。 しかし彼はそうではなく、その歌は韓国では子供の時からよく歌われているもので、韓国人の普段の姿を見せただけでしょうと答えたのです。 つまり、それは悪いことではないというのでした。

 外国との交流の歓迎行事ではその国との友好を考慮して、政治的に対立するようなことには触れないのが常識と思うのですが、韓国ではそういう考え方にならないことにビックリした次第。 

 相手が日本で、しかも韓国語も知らないのだから構わないということなのでしょうか。 あるいは、自分たちは正しいのだから間違っている日本を教え諭してやっているのだということなのでしょうか。 あるいはまた、自分たちの意見に同調する「良心的日本人」ならば交流してもいいという意味なのでしょうか。

 韓国との交流には、手放しでは喜べないものがあります。

【拙稿参照】

日韓交流は相互理解に役立ってきたか? http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2017/12/13/8747383