相次ぐ有名人の性暴行事件 ― 2019/12/29
12月25日付けで今年最後にしようと思っていたのですが、最近、有名人の性暴行事件が相次いで報道されて、ちょっと関心のある私も一筆を簡単に取る次第です。
詩織事件は、安倍首相に近いとされる山口敬之が犯したとされるものです。 ですから「右」に属する人の犯行ですね。 刑事では容疑不十分となりましたが、民事では慰謝料請求が認められました。 こうなると刑事事件として再度捜査してほしいと思うのですが、どうなのでしょう。
広河隆一事件は、彼が発行人を務めていた「DAYS JAPAN」の検証委員会が性暴行を認定し、公表しました。 若い女性らにかなりの不適切な行為をしたようです。 ところで広河は中東や原発関係の有名な報道写真家で、たくさんの賞を受賞しています。 彼を「人権派」と評する人もいます。 右か左かと言えば、「左」に属する人ですね。
結局「右」も「左」も、下ネタは同じだということです。 ところでこういう話題は、私自身は「左」の方の世界で昔からよく聞いたものでした。 漏れ聞こえる話は噂でしかありませんでしたが、かなりリアリティがあったものですし、活字になったものもあります。
これまで拙HPと本ブログで取り上げたことがありますので、ご笑覧いただければ幸甚。
活動家によるレイプ事件考 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2008/03/07/2708813
それは泣き寝入りではなく自殺だった http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2010/08/19/5296007
解放運動の「強姦神話」 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2007/07/28/1685192
暴力にみる民族的違和感 http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/daihachijuunanadai
MeToo:韓国を揺るがす著名文化人のセクハラ暴露 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2018/02/28/8795521
なお上記のブログ「それは泣き寝入りではなく自殺だった」のコメント欄に拙稿があります。 ちょっと探し難いようですので、ここで再録します。
高史明という在日の作家がおられます。 私はお会いしたことがないのですが、会った方から話を聞くことがありました。
高さんは、かつて日本共産党員として過激な闘争に参加し、その後もその立場での作家活動をされていました。 しかし、息子さんの自殺を契機に親鸞に帰依され、宗教的な立場に立つようになった方です。 その経歴のためか、彼のもとに左翼活動家たち(元も含む)が、悩みの相談に訪れることが多いということでした。
その悩みの相談で多かったのが、左翼活動内におけるレイプだということでした。 高さんにこのような相談に行ったのは女性活動家でしょうが、彼女たちはどのような気持ちであったのか‥。
連合赤軍事件の死刑囚永田洋子も、活動初期に先輩活動家からレイプされた体験を有していたそうです。 こういう話は、陰でよく聞く割には表にはなかなか出て来ないし、出て来ても無視されるものです。
左翼諸君は、従軍慰安婦問題のような数十年前の旧日本軍のレイプ事件には敏感ですが、現在の身近に起きているレイプには鈍感だ、ということでしょう。