「百済」の珍説2006/05/24

  「百済」をなぜ「クダラ」と読むかについて、「大国」の意であるという俗説に対して、拙論http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/dainijuudai で、それは語呂合わせだと論じました。   最近、これに類似した珍説があるのを知りました。

「奈良そのものがナラ(━原文はハングル)からきたもので、朝鮮の南西にあった百済は日本語でクダラといった。これはあの国(クナラ━原文はハングル)のなまったものだ。」  八巻俊雄著 『ものと人間の文化史130 広告』(法政大学出版局 2006年2月)2頁

  ここではクダラは「あの国」の意であるという説が出てきています。これも単なる語呂合わせなのですが、色々な珍説・奇説が出てくるものだと感心します。   今回は「大国」説ほど信じる人はいないと思うので、悪影響はないでしょう。クダラナイ説の紹介でした。