在日の政治献金(その2)2011/03/11

 今度は菅首相も在日から政治献金を受け取っていたことが発覚し、政界はちょっとした騒ぎになっています。  この問題について、金光敏さんという在日が毎日新聞紙上で次のような見解を発表しています。   大臣という日本の最高責任者が法を犯しても、在日が関係するなら構わないじゃないか、という趣旨のようです。誤解のないように、全文を引用します。

http://mainichi.jp/area/osaka/news/20110311ddlk27070323000c.html >共に生きる・トブロサルダ:大阪コリアンの目/68 /大阪  ◆在日韓国人の政治献金

> ◇慕う政治家への期待が…「不法」とされる理不尽  在日コリアンの政治参加について考えさせられる大きな出来事が起こった。在日韓国人から政治献金を受けていたことが違法だとされ、前原誠司外務大臣が辞任した。政治資金規正法で外国人からの献金は禁止されており、これに照らし合わせてみれば法律を犯したことになる。が、私は戸惑いを隠せない。

> 在日コリアンの多くは、すでに日本に定着し、あるいは日本しか知らず、地域の生活者として日常を生きている。長年、日本社会で暮らしていれば、身近なところに議員がいたり、知り合いが政治家をめざす場合もあるだろう。交流が深まれば、支援もしたくなるのが人情というものだ。

> 今回、献金をした焼き肉店経営の女性も、大きな金額はできないまでも、何かの足しにと寄付したのであろう。それを受け取ったことが「不法だ」と指摘され、前原氏は外相を辞任したのだ。野党が政局をもくろむ一撃として「不法な外国人の政治献金」と指弾した。メディアも何度もそう報じたが、このフレーズを聞くたび、「不法な」という響きがやけに耳に残り、なんともいえない余韻の悪さを感じた。

> この女性は自身の店近くに引っ越してきた前原氏を中学生のころから知っていて、前原氏もずいぶん慕っていたようだ。政治家が日常をまじめに生きる人々の思いを生かしたいと政治を志すことは素晴らしいことだ。前原氏にとって彼女もまたそんな存在だったのではなかったか。

> また、この在日韓国人の女性にとっても、苦学する少年が青年政治家となり、さらに大臣にまで上り詰めたことは、うれしかったと思うし、彼女が語るように「息子のように」前原氏を見守っていたのだろう。

> その彼女が「がんばりなさい」と渡した寄付が、いつしか政治を左右する「不法な外国人の政治献金」となってしまった。ちなみに、外国資本が加わる企業からの献金は「不法」ではないし、過去に在日コリアンからの献金を返金して収支報告書の訂正で済んだ政治家もおり、「不法」だと騒ぐわりには、軽微な「違反」だとの印象がぬぐえない。

> 個人献金が中心の米国では永住権者の献金は認められている。かたや日本では、定住外国人の地方参政権問題の論議は放置されたままで、今回のように、慕う政治家に寄付するという政治参画までもが遮断されているのが現状だ。

> 前原氏が「政治判断」で、外相を辞任したのは結構だ。だが、社会がよくなってほしいと投じた在日コリアンの政治への期待までも「不法」とされる理不尽さについて、「一日も早くなくしたい」と述べる、せめてそんなまなざしぐらいは見せて、辞めてほしかった。<文と写真、金光敏

 今回の事件について私の感想を言いますと、在日は全く日本に同化しながらも外国籍を維持しているという矛盾が現れたものと考えます。自分が外国人であることを忘れて、あるいは隠してやった行動が、たとえ善意であっても日本社会に大きな迷惑になった、ということです。  在日は自分が外国人であること、即ち日本人とは立場が違うんだということを自覚してほしいと思います。

 しかし金光敏さんの主張は、在日への呼びかけではなく、日本への注文に終始しているところに大きな違和感を感じます。