生活保護―最低限の文化生活2012/10/07

 生活保護に関するニュースが多いようです。私自身も、在日の家庭で生活保護を貰っていた人、あるいはかつて貰っていた人を知っていました。     http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2012/05/19/6449827     http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2012/05/26/6457698

 また私自身がかつて革新系団体に関係していた時、生活保護者の生活を守ると称して行政闘争をしていたのを横で見ていた経験もあります。このような次第がありまして、生活保護については自分なりの考えを持っています。

 ニュースでは、不正受給を取り上げて削減を主張する人と、これ以上の削減は餓死、孤立死を招き、そして犯罪の増加にも繋がると主張する人がいます。

 大手新聞社はおおむね削減に反対する主張をしています。生活保護を貰っても、生活はこれほど苦しいんだという記事が目立ちます。そのなかで、子供に新幹線を乗せてあげたい、あるいは週に1・2度の飲みに行くのが贅沢か!とかいうのがあって、ビックリさせられます。

 必要もないのに子供を新幹線に乗せてあげたい、というのは贅沢そのものでしょう。また飲み屋に行くのはもちろん、お酒を飲むこと自体が贅沢でしょう。「最低限の文化生活」ではあり得ません。

 生活保護を貰う人は、何故これが我慢できないのか? いつも不思議に思います。

 生活保護のお金は、その人の収入ではありません。税金そのものです。

 公務員が自分の収入のなかでお酒を飲むのは構いませんが、そうではなく税金を使ってお酒を飲むのは、無駄遣いどころではなく税金泥棒でしょう。これと同じことです。  公務員は業務として予算を執行(税金を使う)しますが、何を、どういう手続きで、どのように使ったのか、それをいつも明確にし、記録を残し、監査を受けねばなりません。

 生活保護も同じく税金を使うのですから、何に使ったのかを明確にしなければならず、監査も受けねばならないと思うのですが、そういうことはありません。受給者は保護費を自分の収入のごとく考えて使っているのが現状です。

 生活保護受給者が毎日のようにパチンコに行ったり、しょっちゅう酔いつぶれる姿を見ると、何とかならないものかと思っていました。彼らの生活を守るために行政闘争していた革新系の活動家たちは、こんな現状には見て見ぬふりでした。それどころか、彼らは弱肉強食の資本主義の犠牲者だ、と擁護するのでした。こんな人のために「闘争」するなんて、私には馴染めず、一歩引いたものでした。     40年以上も前のお話です。

コメント

_ ステラ ― 2012/10/09 23:48

初めまして。
生活保護って年一回の更新調査とかないのでしょうか?

_ R ― 2012/10/10 13:18

左派系の人たちって裕福なんでしょうね。
私、働いてますが週2回も飲みに行ったら干上がりますよw底辺労働者ですいません。

みんなの汗で支えられてて遊ぶ金を要求する図々しさは私にはありません。生活保護は必要だと思いますが、何事も政治闘争の道具にされるとダメになりますね。

_ 回答 ― 2012/10/21 11:27

収入調査はだいたい三ヶ月に一回生保受給者の家に市役所から、調査票が来て回答、生保者が市役所に返送します。さらに、扶養の可能性のある親族にも調査票はいきます

_ 辻本 ― 2012/10/21 17:19

 生活保護は、収入調査はあっても、使い方について調査や監査といったようなものは、ないということですね。

_ これは考えた方が... ― 2014/01/17 14:23

生活保護ですが,
収入のほかに資産調査があります。
「最低限」以上のものを持っていないか調査します。
自動車,エアコン,いつの間にか相続した土地とかなどです。(自動車がないとほかに交通手段がないので動けない地域で,とか,農地で取り上げられると収入が減る-その分支給減額がなくなるので国が認めるのも当然でしょう-,とかいうのは例外的に認められます。最近はその地域が皆持っているところならエアコンも認められるようですが)

また,「もの」ではない場合,サービス支出というか,生活態度ですが,これそのものも調査対象です。
子供への高等教育は範囲外です。大学にやっていることがわかると打ち切られます。
苦労して近くの国立大学に入っても家を出て書類上親子の縁を切ることがあるようです。
高校は行ってもよいとなったのは最近です。

いわれるように,酒やたばこという「非生産的に」消費するぶんには文句を言われませんが,人として上を目指そうという「投資的」な支出は認められない,人間の夢を奪うという意味で人権蹂躙の側面が強い変な仕組みになってしまっています。
すでにほかの方が書かれていますが,二親等までの直系親族と兄弟は扶養義務がありますので,なぜ仕送りできないのか,等々たずねられます
統計的に若者というか中年までは少なくて,老人で病気の人が多いのは,もちろん収入が病弱老人になると急に減るのが大きな原因ですが,それ以外にメカニズムとしてこういうことがあるからです。本人が人生もう終わったと観念し,身寄りがいなくなって(またはみすてられて)初めて受けられる側面があります。
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元記事や前の方々の投稿日時とだいぶずれていますが,記事一覧を巡っていたのでこうなりました。
明成皇后のことを調べていてたどり着いたのですが,写真の件は知っていました。たかだか100年ほど前ならいろいろ記録がありそうなのに,朝鮮側の記録がほとんどなく,日本側の軍の記録と民間人の回想(当然正確には記録されていない)から想像するしかないので難しいです。(日本の竹橋事件とかも実際はよくわからないですが。)

いろいろなことを深く考えておられるかただとお見受けしました。また時間を見つけて記事を読もうと思います。
失礼しました。

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