『季刊 邪馬台国』に拙論掲載2013/02/01

 『季刊 邪馬台国』(梓書院  2013年1月)という雑誌に、拙論が掲載されました。

http://azusashoin.shop-pro.jp/?pid=54655129

 8年前に拙HPで発表したものの転載です。

 第82題 「旧石器捏造事件」考  第83題 (続)「旧石器捏造事件」考

 こんな昔の拙論を、今でも読んで評価してくれるとは、嬉しいものです。

北朝鮮は社会主義の盟主を観念的に目指す2013/02/16

 しばらくの間、ブログから離れていました。これからも、そう頻繁には記事を書けそうにありません。元気回復するまで、しばらくお待ちを。

 それはともかく、先日行われた北朝鮮の核実験について、北はアメリカと対抗していこうとしている、という解説がありました。

 これについて、10年程前ですが、拙論「第57題 北朝鮮と小中華思想」で下記のように論じたことと同様のものです。ここは拙論の先見の明を自慢してよいのやら‥‥。         http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/daigojuunanadai

北朝鮮はこの思想(小中華思想)を社会主義で再現した、と古田さんは喝破した。これを知ると、この国が超大国アメリカとの二者間の協議に固執する理由が見えてくる。かつてソ連が米帝と渡り合ったように、ソ連亡き後に社会主義の中心地となった我が国が渡り合わねばならない、と考えているのである。

工業や農業は崩壊状態、食糧難で餓死者多数、社会基盤整備は放棄、投資適格性で常に最悪の評価といった極貧国家が、なぜ分不相応に核を保有して世界を脅かすのか。また一方ではこの国が中国やロシアを資本主義に堕したと非難しながら、なぜ何かと頼ろうとするのか。<小中華思想>にそれを解く鍵がある。

 北朝鮮は小中華思想(=社会主義の盟主を観念的に志向)から、核保有国家になろうとしているのです。この事態が進めば、アメリカと覇権を争おうとしている中国といずれ衝突することになるでしょう。

 或いは、もし金正恩が現実的な指導者であるなら、核を放棄するでしょうけど、小中華思想は身に沁み込んでいますから、かつての李朝時代の朝鮮のように中国に実質的に従属しながら、口先で我が国こそが社会主義の理想を実現していると嘯き、時には理想に向けて実践するでしょう。

 将来のことは分かりませんが、北朝鮮が厄介な存在であリ続けることは間違いないと思います。つまり崩壊していただく以外に、朝鮮半島の平和と安定はやって来ないということです。

韓国の非常識判決ー対馬の盗難仏像2013/02/27

 もうビックリというか、呆れてものが言えない判決が出ました。

盗難仏像、日本への返還差し止め 韓国裁判所       昨年10月に長崎県対馬市の神社や寺から盗まれた仏像2体が韓国で回収された問題で、韓国中部の大田地裁が26日、うち一体について、韓国政府による日本への返還を当分差し止める内容の仮処分決定を出した。聯合ニュースが伝えた。       日本政府は文化財不法輸出入禁止条約に基づき仏像の返還を求める方針で、韓国政府や裁判所は条約履行と仮処分決定の順守義務のどちらを優先するか検討を始めたもようだ。            問題の仏像は長崎県指定の有形文化財で対馬市の観音寺から盗まれた「観世音菩薩坐像」。韓国中部、瑞山にある浮石寺が、同像は14世紀に同寺で作られたと主張。長崎で盗まれた後韓国に密輸された像を発見、保管している韓国政府による移転禁止を求める仮処分申請を同地裁に行っていた。         同地裁は、観音寺がこの像を正当に取得したことが訴訟で確定するまで、韓国政府は日本政府に引き渡してはならないと判断した。(共同)

http://sankei.jp.msn.com/world/news/130226/kor13022622330008-n1.htm

 こんな非常識な判決が出るとはねえ。日本には朝鮮半島由来の文化財が多いですが、これは貴重な文化財を大切に保存してきた日本人の努力の結果です。そして所有権が日本側にあることも明白です。

 これらについて、韓国人が日本で盗みを働いても、日本側がその由来の合法性を証明しない限り、元に返さなくていい、というものです。韓国の判事は、法的にも道徳的にも非常識な判決を下したのですが、法と正義を守ると誓った法曹界の人なのか疑問に思うほどです。民族の情緒=反日のためなら何でもあり、の典型ですねえ。

 日本にある朝鮮半島由来の文化財は、韓国人の窃盗の対象となるでしょう。また、こういった文化財を韓国の博物館の展示等で貸出しても返って来ない可能性が出てくることになります。