こんなメールが来ました2014/03/12

 拙HPを訪問して『第17題「朝鮮人は朝鮮に帰れ」考』を読んだ方が、自分の意見をメールで送ってきました。 今なお、こういうことを言う人がいるんだとビックリ。その方は自分のメールは公開しないようにと要望されたので、こちらの返事メールを公開します。

「朝鮮人は朝鮮に帰れ」考 http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/daijuunanadai

 メールありがとうございます。

つまり、「強制連行」で「やむにやまれず」日本に居住していると主張している人はほとんどいないはずです。在日韓国朝鮮人が「『自分たちは強制連行された』と主張している」というのは、客観的裏付けのない、日本人が作り上げたステレオタイプなイメージに過ぎないのではないでしょうか。

 これについては、鄭大均さんの『在日・強制連行の神話』(文春新書)が明瞭に論じておられますので、お読みになることをお勧めします。強制連行説を最初に唱えたのは朴慶植氏であり、それ以降在日だけでなく、日本人にも広まり、今は教科書や辞典に至るまで「強制連行説」が記されています。

彼らに「帰る」場所など存在しないのではないでしょうか。

 在日が主観的に「祖国に帰る場所はない」と考えていても、外国籍である以上、帰属している国家は日本ではなく、韓国・北朝鮮です。在日は韓国にも北朝鮮にも、いつでも帰る権利を有しています。

アメリカの黒人が、アメリカで差別を受けているからといって、行ったこともないアフリカの「祖国」に「帰」れますか? 奴隷解放後アフリカにもどってリベリアを建国したような連中もいましたが、ほとんどの黒人は激しい差別を受けながらもアメリカに残りました。それを考えれば、そんな簡単に「祖国」に「帰」れなどしないことは、お分かりいただけると思います。

 アメリカの黒人はアメリカ国籍を有しています。アメリカ黒人を保護する義務がある国家はアメリカです。            在日は日本国籍ではなく、韓国・朝鮮籍を有しています。在日を保護する義務がある国家は日本ではなく、韓国・北朝鮮です。韓国や北朝鮮は自国民である在日について、日本に対して要求することができますし、また彼らを引き取ることもできます。           これは大きな違いですので、同等に取り扱うべきものではありません。

あなたの理論は、「朝鮮人は朝鮮に帰れ」という差別発言について、そのように言われる原因は在日朝鮮人側にあると受け取れるもので、差別を助長する意見のようにしか思えません

 自分たちは自らの意に反して強制的に連行されてきたという主張に対して、だったら元いたところにお帰りになるのが一番いいのではないか、という疑問ですねえ。この疑問は自然に出てくるもので、差別とは関係のないものです。

同化か排除かしか認めない日本社会にも問題があるのではないでしょうか。

 「日本社会にも問題がある」とあります。 「にも」とあるからには、在日「にも」同じように問題があるということですね。これを詳しく考察してほしいですね。

普通に日本社会で暮らして普通に税金も払っていて、これ以上何を求めると言うのでしょうか。

 「普通に税金も払っていて」というご意見は、税金を払っていないどころか、税金を貰って生活している生活保護の在日に対して「帰れ」という主張に繋がりますのでご注意ください。

 「やむにやまれず論」「強制連行説」は在日に被害者意識を植え付けるものであり、これに基づく様々な在日問題の運動が展開されてきました。この運動には在日も日本人も関わってきており、今なお大きな影響を及ぼしています。

コメント

_ ポクスンア ― 2014/03/18 10:56

最後の「今なお大きな影響を及ぼしています」というのは、tsujimotoさんの心に、だと思いました。ご自身が青春時代を共にした過去の在日運動家、あるいは左翼的市民運動への批判から、すべてが始まっているようです。現在の思考の原点はそこなんですね。

_ 高橋良平 ― 2014/06/16 00:56

旧宗主国として、旧国民に国籍の選択権を与えなかった事が問題だったと思います。やはり、その背景には、侵略と差別意識が行政府としてもあったのだと思います。

_ (未記入) ― 2014/06/16 20:14

>旧宗主国として、旧国民に国籍の選択権を与えなかった事が問題
>侵略と差別意識が行政府としてもあった

 当時の日本は敗戦国民。 対して韓国朝鮮人は解放・独立国民。 立場の有利さは歴然としている。

 旧宗主国の日本は、韓国朝鮮人という旧国民の意思を尊重して、外国籍にしただけのこと。

 これが何故 「侵略と差別意識」なのだ?

 終戦時に韓国朝鮮人は  「もうこれで日本人でなくなった」と喜び、万歳!を叫んだのだよ。

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