蓮舫の過去の「国籍発言」2016/09/16

 民進党の蓮舫が過去に自分の国籍について語ったことが明らかにされて、現在の発言との矛盾が指弾されています。    http://www.sankei.com/politics/news/160915/plt1609150009-n1.html

 この記事に出てくる蓮舫の過去の発言を再録しますと

①「赤いパスポート=(日本旅券)になるのがいやで、寂しかった」  朝日新聞1992年6月25日夕刊

②「父は台湾で、私は、二重国籍なんです」  週刊現代93年2月6日発行号 

③「在日の中国国籍の者としてアジアからの視点にこだわりたい」 朝日新聞93年3月16日夕刊 

④「だから自分の国籍は台湾なんですが」  CREA97年2月号 

⑤「私は帰化しているので国籍は日本人だが、アイデンティティーは『台湾人』だ」  週刊ポスト2000年10月27日発行号 

 このうち②・③・④では自分が外国籍(台湾あるいは中国)を有しているとしています。 ①は日本が嫌だという感情、⑤は自分の気持ちが国籍のある日本にはないことを語るものです。

 これを読んで1990年代の日本は、そういう時代だったということを思い出します。 そういう時代とは、在日外国人というだけで有利だった時代という意味です。

 1980年後半に在日外国人の指紋押捺義務反対運動が起こり、これは日韓の外交問題にまでなって1991年に永住者の指紋押捺が免除され、さらには2000年には非永住者の指紋も廃止されました。 つまり在日外国人の運動が大きな問題となって社会を動かし、遂には日本政府を譲歩させて目的を達成するという大成果を収めた時代です。

 そんな時代でしたから在日外国人というだけで、その発言はマスコミに大きく取り上げられたものでした。 マスコミ(朝日など)は在日外国人から日本を批判する発言を期待し、そういうことを話す在日外国人を選んでいました。 つまり在日外国人が、自分の能力や努力ではなく、在日外国人という地位だけで有利に扱われた時代だったのです。 しかし日本が大好きで早く帰化したいなんて言う在日外国人は無視されました。

 1990年代はそういう時代だったと記憶しています。 私の憶測ですが、蓮舫はそんな時代にあって‘自分は外国籍を持っている’ ‘外国人としてのアイデンティティがある’と発言したことは、それによって自分の発言が注目される、あるいは大きく取り上げられ有利だという風潮に乗ったものと言えるように思えます。

 私の憶測が合っているのかどうか分かりませんが、蓮舫さんには過去の自分の発言をどういう気持ちで行なったかを振り返り、今それをどう思っているのかを語ってもらいたいと思います。

蓮舫の二重国籍疑惑  http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/09/09/8176022