文喜相議長の天皇戦犯・謝罪要求発言2019/02/14

 韓国の国会議長がアメリカのマスコミインタビューで、天皇に謝罪を要求する発言をし、それに対して日本の安倍首相や河野外相が発言を撤回せよと反発したところ、議長が居直り、ちょっとした騒動になっています。

https://twitter.com/nhk_kokusai/status/1095648485976694784

韓国のムン・ヒサン国会議長は、慰安婦問題で天皇陛下が謝罪すれば解消されるなどと述べた自身の発言に対し、日本政府が謝罪と撤回を求めていることについて、「なぜこのように大きな問題になるのか、到底理解できない。 謝罪することではない」などとして拒否しました。

 その前にこの議長さん、このインタビューで「天皇戦犯」論を開陳し、それが問題視されると、随行者がそんなことは言っていないと反論したところ、当マスコミが実際の音声を公表し、本当に言っていたことが明らかになりました。

https://www.asahi.com/articles/ASM2D7T8KM2DUHBI03D.html?ref=tw20190213

韓国の文喜相(ムンヒサン)国会議長が米ブルームバーグ通信とのインタビューで、天皇陛下が元慰安婦に直接謝罪をすれば慰安婦問題を解決できると話した際に、「その方(天皇陛下)は戦争犯罪の主犯の息子ではないか」と語っていた。 同通信が12日までに公式サイトでインタビュー音声の一部を公開した。

同通信は文氏に対するインタビュー記事を8日に英語と日本語で配信した。 インタビューに同席した国会報道官は9日、朝日新聞の取材に「他の同席者にも確認したが、文氏は(天皇に関し)『戦争犯罪』という表現は使っておらず、『戦争当時の天皇の息子』と述べたと思う」と説明し、同通信が引用した「戦争犯罪の主犯の息子」という発言はしていないと否定していた。

公開されたインタビューの音声は約18秒。 「(謝罪をするのは)日本を代表する天皇がされるのが望ましいと思う。 その方はまもなく退位すると言われるから。その方は戦争犯罪の主犯の息子ではないか。 だから、その方がおばあさんの手を握り、本当に申し訳なかったと一言言えば、すべて問題は解消されるだろう」と語っている。

 国会議長ですから三権の一つの最高地位者です。 つまり韓国を代表して外国で行なった発言ですから、重みが全く違うものです。 その方が天皇戦犯論と謝罪要求を言い出し、これがちょっとまずいと思ったのか、随行者がそのことは言っていないと反論したところ、実際の音声が公開されて恥をかいたと思っていたら、今度は当人がなぜ悪いと居直ってしまった、という展開です。 恥をかいたとは思っていないのですね。

 7年ほど前に当時の李明博大統領が同様の発言を行なって、日韓関係が大きく損なわれたことがありました。 今回はそれに次ぐことになるかも知れません。

李大統領の発言        http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2012/08/18/6546033

 また文在寅政権では一昨年、日韓関係発展のために」天皇訪韓を望む発言をしています。 これは首相、外相、駐日大使という複数の政府要職者の発言ですから、政権内でかなり真剣に議論されたようです。

韓国が天皇訪韓を望む!?-朝日インタビュー http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2017/09/23/8681910

 それなのに今度は国会議長が天皇戦犯論を発言し、大統領はじめ政権がこれに何の対処もしないのです。

 韓国の新聞を毎日読んでいますが、韓国では何故これが問題になるのか、理解が出来ない雰囲気のようです。 日本を怒らせても大したことではない、いずれ日本は我が国にすり寄ってくる、と考えているみたいです。

韓国国会議長、日本側反発に“戸惑い”も https://mainichi.jp/articles/20190213/k00/00m/030/209000c

【拙稿参照】

李大統領の発言        http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2012/08/18/6546033

韓国が天皇訪韓を望む!?-朝日インタビュー http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2017/09/23/8681910

『朝鮮日報』李河遠記者の天皇戦犯論   http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2012/08/24/6553068

『朝鮮日報』記事に出てくる若宮啓文のコラムとは http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2012/11/18/6636750