日韓-お国柄の違いでコロナ対策も違う2020/04/17

 FNNのソウル支局長である渡邊康弘記者が、4月14日付けで韓国のコロナ対策状況を手際よくまとめています。 https://www.fnn.jp/articles/-/31819

 この記事にありますように、韓国と日本とのお国柄の違いでコロナ対策も大きな違いを見せています。 どちらが正解かはさておき、今のところ韓国ではコロナ拡大の抑制に成功しており、それに対して日本では抑制できていません。 韓国の成功の秘訣が

① 大量PCR検査を支えたのは徴兵代わりの「公衆保険医」

② 住民登録番号で可能となった濃厚接触者の割り出しとマスク配布

ということです。

新型コロナウイルス対策を日韓で比較する事で、図らずも国の在り方の大きな違いが浮き彫りになった。同じ自由民主主義国家を標榜しているものの、準戦時体制であり徴兵制や住民登録番号制度を持つ韓国と、戦後多くの国民が国家権力強化への強いアレルギー反応を示してきた日本とでは、新型コロナという国家的危機へのアプローチの仕方がまるで違うのだ。

 つまりは韓国と日本では国の在り方があまりに違っていて、成功している韓国の制度とやり方は日本では導入が難しいということですねえ。 コロナは韓国に学べ!という主張は、準戦時体制をつくれ!というのと同じだということになります。

 そして、この記事は最後に次のようにまとめています。

現在世界各国はコロナとの戦いに集中しているが、今のところ共産党が支配する中国や、徴兵制があり、政府の権限が強い韓国で封じ込めが上手くいっているように見える。今は目の前の危機に対処するので精一杯だが、新型コロナとの戦いが収束した時、私たちは「自由」「人権」「プライバシー」などの普遍的とされる(された?)価値と、どう向き合うのだろうか。コロナウイルスがもたらした危機は、国の在り方すら根本的に変えてしまうかもしれない。

 ここはちょっと考えさせるところです。 「自由」「人権」「プライバシー」を尊重する日本国憲法下でコロナ危機がさらに激しく深化していったならば、一体どうなるのか? 国家の強権体制を望む声が大きくなるのかも知れません。

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