徴兵検査後の買春エピソード2020/11/09

 9月11日付の拙稿「在日朝鮮人には徴兵されたのか」 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2020/09/11/9294268 では在日ではなく日本人の徴兵検査の話で、次のような体験談があったことを書きました。

そして徴兵検査を終えたら、みんなで女郎屋(当時は淫売屋とも言う)に繰り出す。 徴兵検査で性病に引っかかれば恥と思っていたから、それまでは大抵の者が童貞。 だから徴兵検査を終えて、みんなで童貞を捨てに行く。

 これは徴兵検査を受けた日本人のエピソードです。 故郷で仲間と一緒に徴兵検査を受けた後、みんなで女郎屋(淫売屋、遊女屋、娼家、売春宿、遊郭ともいう)に行くのですから、十数人とか数十人とかが一斉に行くことになります。 大都市ならば規模の大きい売春の場がありましたから対応できます。 しかし田舎では大都市まで遠く、車が普及していない時代でしたからそこまで行くことは不可能でした。

 ですから当時の言葉で「淫売屋」業者は田舎で徴兵検査が行われるという情報を聞けば、その近くで臨時に女郎屋を開業するのです。 ところが何かの手違いか、娼婦を十分に調達できないことが間々起きます。 こうなると数少ない娼婦が、何十人も相手に商売せざるを得なくなります。 一人の娼婦が何人もの若者たちを10分か15分間隔で、はい次、はい次と処理していきます。 娼婦は疲れてしまってサービスなんてする余裕がなく、股を広げて寝ているだけです。 それでも若者のほとんどが童貞で直ぐに終わるので、何とかやっていけたということでした。

 売春が合法であった時代の、徴兵検査のエピソードでした。 なお徴兵検査を受ける若者が本当に童貞だったかどうか、本人以外は分からないので何とも言えないところです。 また当時は地域によって夜這い風習が残っていましたから、地域差もあるのではないかと思います。 ただ徴兵検査で性病が見つかることを恥と考えていたのは、おそらく全国的に共通だろうと思います。

 戦前のこんな話、私は体験者から聞くことができましたが、今はもう誰も聞けないでしょう。 また話の性格上、旧日本軍を描く映画にもこんなエピソードは出てこないでしょうから、間もなくこの世から忘れられる話になるでしょうねえ。

 ところで韓国は今でも徴兵制で、19歳に徴兵検査を受けます。 かつての日本のように、徴兵検査で性病が見つかれば恥とする考え方があるのかどうか、ちょっと分かりません。 韓国の男性は徴兵検査前に包茎手術をするという話がありますから、性病よりも包茎を恥と考えているかも知れませんねえ。

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