韓国の小説の翻訳に挑戦2015/05/04

 韓国語の実力を高めるために、韓国小説の翻訳にチャレンジしました。 あくまで個人的な語学勉強の一環です。

 韓国の新聞やニュース等の記事は、日本語由来の漢字語が非常に多いです。 一説では70%とか。だからハングルで書かれていても、漢字に置き換えることができれば、大体の意味は分かります。 漢字の音読み・訓読み以外にもう一つハングル読みを習得すればいいのです。 それだけで韓国の新聞はかなり読めるでしょう。

 しかし小説はそうではありません。 漢字語が少なく、また当然ながら文学的表現が出てきます。 これを日本語にしようとしたら、どのような日本語が適当なのかを調べ考えるのに、かなりの時間と努力が必要です。 逆に言うと、小説の翻訳は非常に勉強になるということです。

 今回は殷熙耕の短編小説「私が暮していた家(내가 살았던 집)」です。

【殷熙耕の略歴】

1959年全羅北道生まれ。 1995年、中編小説「二重奏」でデビュー。 以降ベストセラーを出し続ける。  ウィキペディアでは、 「殷の作品は、何気ない日常を精緻な描写を通じて生々しく形象化し、人生の真実を描くという特徴がある。穏やかな文体と叙情的な雰囲気ではあるが、その中で人生の真実を掴み取る鋭利な視線を持っている。 殷の作品世界は、女性作家にみるフェミニズム的な視線からは離れ、自分なりの人間探求を見せている。」 と評価されている。

「私が暮していた家」 http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/watashigakurashiteitaie.pdf

「私が暮していた家(横書)」 http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/watashigakurashiteitaie

 外国の話ですから、例えば飲酒運転が当然であったり、アパート(マンション)のベランダに出て窓を開けて外気に当たった、というような日本では考えられないような場面が時々出てきます。