朝日の歴史無知2007/10/20

 朝日新聞記者の植村隆さんが、「新聞と戦争 植民地朝鮮で①」という連載の始まりのなかで、次のような歴史を解説しています。

>「京城」は、日本が漢城と呼ばれていた首都を改称した言葉で、現在のソウルだ。植民地時代、日本は「創氏改名」として、日本風の名前をつけるよう朝鮮人に強いた。「京城」はいわば都市の「創氏改名」にあたる。「朝鮮」を略した「鮮」という言葉も、侮蔑的に使われた。いずれも、今日では不適切な言葉だが、この連載では歴史的な用語として使用する。>

 この植村記者、いったいどんな歴史の勉強をしてきたのでしょうか。

 「創氏改名」は日本風の名前を強いるものではありません。これは故金英達さんが1990年代初めに立証され、その研究書も公刊されてきました。これを知らないとは、どういうことなのでしょうか。

 「京城」は古来朝鮮で使用されてきた首都名の一つで、これについては1997年に原田環さんが論文を公表されておられます。これはかなり有名な論文で、川村湊さんや黒田勝弘さんなどが紹介しています。これを知らないとは、どういうことなのでしょうか。

 あまりの歴史の無知さに驚かされます。

 (参考) http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/daijuunidai http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/dainijuuyondai http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/daisanjuudai http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/dairokujuunidai http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/dainanajuukyuudai

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック