韓国の盗撮事件 ― 2013/07/02
女性のスカート内をこっそり盗撮する事件は、日本ではしょっちゅう報道されます。一方韓国の報道ではこのような事件はなかなか見当たりません。韓国では盗撮事件はほとんどないのか、或いはあっても事件とされないのだろうと思っていたのですが、そうでもないようです。6月27日付の『朝鮮日報』で次のような記事がありました。
有名私立大学の教授、盗撮し検挙 映画館で女性のスカートの中 撮影 名門私立大学の教授が映画館でこっそりとカメラで女性の身体の特定部分を写した容疑で検察の調査を受けている。 26日ソウルの江南警察署などによると、ソウルの名門私立大学現職教授A(51)氏が先月18日ソウル市内のある映画館で、小型カメラが付いた腕時計で後ろの席の女性B氏のスカートの中を撮影した容疑で訴えられている。B氏は、しきりに体をひねるA教授を怪しいと感じ抗議し、これにA教授はあわてて席を離れたものと伝えられた。彼の盗撮行為は、映画館の座席に落とした名刺がB氏によって発見され明らかとなった。 捜査に着手した警察はA教授から撮影用の腕時計などを押収した。A教授は警察の調査で容疑の大部分を認めたものと伝えられた。警察は去る18日、性暴力犯罪処罰法違反容疑でA教授を検察に送致した。 本紙はこの日3回以上A教授に連絡を取ったが、電話には出なかった。この学校の広報関係者は「そのようなことがあったのかどうか、全く把握できない」と語った。
何か月か前に、有名百貨店で外国人が盗撮して職員に捕まったが、百貨店は警察に連絡もせず身元も確認しないまま逃がしてやったということが発覚した事件がありました。この時は、韓国では盗撮は日本ほどに卑劣な行為とは見ていないのだろうと思ったのですが、そうでもないようです。また社会的地位の高い人がこのような破廉恥行為をやると報道されるのも、日本と同じようになってきているようです。
ところで「盗撮」をハングルにすると「도촬」、これは日本の盗撮とは違って例えば性行為した際に相手方の裸の写真を承諾なく撮影することで、これを恐喝に使うことが多いものです。見知らぬ女性のスカート内をひそかに撮影するのは「몰래 카메라(こっそりカメラの意味。略して몰카)」と言います。日本と韓国で、同じ漢字言葉が違った意味になる例の一つです。