水野俊平『笑日韓論』 (続)2014/09/20

 この本のなかで最も共感できた部分は、次のところです。

しかし、そうしたネット上の反論の多くは韓国人にほとんど影響を与えていない。 なぜなら日本語で書かれているうえに、日本のネットコミュニティーのなかで発信されているからである。         韓国の検索エンジンに引っかかることも少ないため、韓国人からの意見や再反論などが寄せられることもない。ゆえに韓国人に大きな影響力を持ち得ない。        そうした反論は韓国のネットコミュニティー(掲示板、ブログなど)に韓国語でアップすべきなのである。 そうしてこそ韓国人は読むことができる。(184~185頁)

日韓間の言説を検証し、誤りを批判するためには、自らの主張を韓国人に伝える「道具」「武器」としての言語の習得がなされなければならない。 自らの主張を韓国人に伝えるのに、韓国語ができなければ話にならないからである。      また韓国語ができなければ相手の主張や批判、反論を理解することもできない。(190~191頁)

たとえば、小生は日本で「韓国人は漢字を使わないので(ハングルばかり使うので)思考が硬直化した」などという主張をあちこちで聞かされたが、そう言っている本人に韓国語に関する知識があったためしがない。 もちろん関連する論著を読んだ形跡もなく、自分で調査したわけでもない。(196頁)

 拙ブログでも、「韓国人に目にもの見せてやる」と豪語したコメント投稿者は、韓国語を知らないし勉強するつもりもない、と言い放ちました。

 また「韓国も日本に倣って、美しい韓国語の表現を開発されてはいかがですか」などと韓国語を長文で繰り返し批判・揶揄した投稿者は、実は韓国語を全く知らないということもありました。 傲慢としか言い様がありません。

 たとえ嫌韓であっても、韓国に関心を持つからには韓国語を勉強するのが当然です。 しかし韓国語を知らないし、勉強しようともしない人が大部分です。 この場合韓国語が分からないのですから、韓国語を知っている人から、自分に都合のいいところだけを選んで読むことになります。  

 このような人について、拙稿で「日本国内で日本人に向かって日本語で吼えているだけ」と評したことがありましたが、今もこの考えに変わりはありません。 

【拙稿参考】

漢字を廃止した韓国で「知的荒廃」?-呉善花(12) http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2014/03/09/7240684

私がコメントしない訳  http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2014/03/06/7238847

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