年金問題に思う2008/01/26

 今、年金が大きな問題となっています。これについて、若干の違和感を持っています。

 私の記憶からなので、確かなことではありません。

 年金の混乱の原因の一つに、国民の年金番号が、国民年金・厚生年金・共済年金で違い、さらに転退職を繰り返したり、名前の変更があったりすると、これも番号が違ってくることが多いことです。これについて、統一した番号にすればいい、ということが1960年代か70年代に提起されたことがあったはずです。  ところが、当時は国民総背番号制は国家が国民を管理するものだからと反対する意見が強く、年金番号の統一も総背番号制を志向するものとして、反対する人が多かったように覚えています。  つまり年金というような個々人の利益に関するものは、それぞれが自己管理すべきもので、国家の管理強化に使われてはならない、ということだったと思います。

 今の混乱を見るに、あの時に総背番号制を導入して、国家による管理をしていればよかったのではないか、と思えます。  当時総背番号制に反対した人たちはどう考えているのか、聞いて見たいと思うのですが、そういった人たちのコメントが出てきませんねえ。

 もう一つ、左翼系の人が言っていたことが、年金というものは国家が人民から搾取するものだ、社会主義になれば搾取は無くなる、年金を払うぐらいなら社会主義の実現に努力すべきだ、ということでした。

 またある朝鮮総連の方が、我々はいずれ祖国に帰るのだから、年金は貰えない、会社に勤めると厚生年金を強制的にとられるけど我々には無駄だ、このお金を返してほしい、と言っておられたことは明確に覚えています。