韓国の小説の翻訳に挑戦 (3) ― 2015/09/15
これまで殷熙耕の「私の暮らしいた家」と申京淑の「伝説」の翻訳をしました。
今回は申京淑の「ある女」です。 ここで出てくる会話文は全羅道方言です。 しかもかなりきつい方言です。 だからこの小説には方言を味わうという趣旨があります。
しかし、こういうものは非常に訳し難いものです。 日本のどこかの方言に似せて訳すことは可能でしょうけど、それでは誤解を生むように思えます。 結局は標準語の口語調にしてみました。 従って方言の味わいというこの小説の重要な部分がなくなってしまいました。 外国の方言はやはり翻訳不可能としか言いようがありませんねえ。
申京淑「ある女」 http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/aruonna.pdf
【これまでの韓国小説の翻訳】
韓国の小説の翻訳に挑戦 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2015/05/04/7626475 殷熙耕 「私の暮らしいた家」http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/watashigakurashiteitaie.pdf
韓国の小説の翻訳に挑戦(2) http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2015/08/02/7722604 申京淑 「伝説」 http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/dennsetsu.pdf
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