35年前における日韓の認識差(2)2017/11/26

 韓国の有力紙『中央日報』の記事の続きです。

韓国側- 日本は市場を必要以上に閉ざしている。‥‥経済大国の日本が、そんなみみっちいことをするのか?

日本側- よく日本市場は閉鎖的だということ聞くが、それは他の国が積極的に浸透しようとする努力を十分に重ねていないからだ。 もう少し、積極的に進出してくれることを期待する。‥‥

 日本市場の閉鎖性の問題ですが、ここで韓国側が日本を「みみっちい」と揶揄したところに注目されます。 おそらく原語は「쩨쩨하다」「인색하다」「구두쇠」で、いずれも「みみっちい」とか「けちくさい」の意味です。

 日本ではやや軽蔑的に使われますが、韓国では軽蔑どころかかなりの侮辱語になります。 だからこんなことを言われないように気前よく大盤振る舞いしましょうというのが韓国らしいやり方です。 つまりこれは日本に対して大盤振る舞いを要求した発言と考えていいものです。

韓国側- 韓国が競争力を高めようとすれば、先端技術などを導入しなければならないが、これについて日本は協力すべきではないか。

日本側- 技術というのは「ギブ・アンド・テーク」であり、一方的なものではない。 日本は対価を払って欧米から技術を学び、1年間に米国へ技術ロイヤリティを6億ドル以上も払っている。 ‥‥韓国へ技術を与えたくてもそう簡単にはいかない‥‥

 これを分かりやすく言うと、韓国は日本から技術をあわよくばタダで手に入れたいと言っているのに対し、日本側はそんなことは出来ないと答えたものです。この答えは当然のことです。

35年前における日韓の認識差(1)   http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2017/11/20/8731033

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック