在特会を弁護する人たち ― 2013/07/24
在特会の「殺せ」「死ね」「ゴキブリ」といったヘイトスピーチに対して、「擁護しない」「賛成しない」「感心しない」と言いながらも、彼らを弁護する人が多いようです。これは私には既視感があります。そう! かつての極左過激派諸君の裁判において、弁護士の人たちが行なった弁論と同じなのです。
弁護士ですから弁護するのは当然なのですが、その論理は「法に触れる行為ではあったが、彼らは純真な気持ちで社会に問い掛けたのである」とか「‘暴力革命’とか‘殲滅’‘鮮血の鉄槌’とかいうのは言葉の遊びと同じで、これを真剣に受け取る必要はない」「被告らは強力な警察や自衛隊に比べれば余りにも弱小である。被告らが呼号する‘革命’は実際に不可能であり、被告らもやる気がないのが明らか。児戯に等しい」というような論理で弁護していました。
過激派諸君は革命運動を真剣にやっていたはずです。しかし裁判では、弁護士さんは彼らの罪を軽くしようと「児戯」「言葉遊び」扱いしたのでした。そして過激派諸君はこれを受け入れていたので、私はビックリというか、記憶に残っています。革命のためならそれは小事に過ぎないのだから、ブルジョワ裁判(当時よく使われた言葉)の茶番を早く終わらせて、革命に身を捧げたいという決意なんだと勝手に解釈しました。
しかし過激派諸君は「児戯」「言葉遊び」とされた革命運動を本当に実行していき、多数の人の命を奪っていったのでした。
今の在特会のヘイトスピーチもこのまま放置していたら、いずれ過激派諸君と同じ道を歩むものと思います。さらに彼らには本ブログのコメント投稿のように、「感心しない」「擁護しない」と言いながらも弁護する人が多数いるという事実があります。しかもこれら弁護者たちは弁護士のように報酬を得る業務ではなく、自ら進んで弁護しているところに事態の深刻さがあります。
公安当局が在特会及びその弁護者への監視を強め、跳ね上がり行動をしないよう誘導してくれることを願うのみです。