関東大震災「朝鮮人虐殺事件」2017/09/01

関東大震災は1923年の今日ですから、95周年です。 韓国では「関東大地震朝鮮人大虐殺犠牲者遺族会」が結成されて、真相究明と賠償を求める活動を始めるようです。    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170830-00000062-yonh-kr

 この記事の中にある 「政府機関「対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者ら支援委員会」が虐殺の調査に協力したが、この会も15年末に解散した」に関しては、かつて韓国の聯合ニュースが報道しています。 虐殺された朝鮮人の数は、意外と少ない数字です。

2014年7月7日付け 「関東大震災時の朝鮮人虐殺名簿 韓国政府機関が検証開始」 http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2014/07/07/0800000000AJP20140707002900882.HTML

2015年1月18日付け 「関東大震災時の朝鮮人虐殺名簿 第1次検証結果発表=韓国」 http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2015/01/18/0200000000AJP20150118000200882.HTML

2015年12月6日付け 「関東大震災時の朝鮮人虐殺犠牲者 40人確認=韓国政府」 http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2015/12/16/0400000000AJP20151216001000882.HTML

 この事件に関しては、拙論では下記の通り論じてきました。 参考いただければ幸甚。

【拙稿参照】

水野・文『在日朝鮮人』(19)―関東大震災・吉野作造 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/09/04/8169265

水野・文『在日朝鮮人』(13)―関東大震災への疑問 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/07/19/8134282

関東大震災時の「在日朝鮮人虐殺者」の数 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2006/06/09/398058

関東大震災の朝鮮人虐殺  http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/08/26/8163009

関東大震災の日本人虐殺  http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/09/15/8189607

 拙論の要旨は、大震災に関するこれまでの解説が ①朝鮮人の虐殺ばかりが取り上げられて災害死が無視されていること、②6000人以上が虐殺されたとされているのに在日朝鮮人の人口統計では人口が増加している理由の説明がないこと、の疑問です。

 在日朝鮮人の人口増加については、大震災発生時の1923年に80,415人、翌年の1924年に118,152人と47%という激増ぶりを見せています。 これで「6000人以上の大虐殺」と言われても、信じられるものではありません。

コメント

_ neran ― 2017/09/01 09:47

慰安婦その他についても同様ですが、誇張や嘘が混じった糾弾は、受け入れること自体が次の問題になるのだから拒絶されるかも知れない、とは想像できないんですかねえ。
誇張された罪を受け入れた政治家は、その時点で代表する社会への冤罪に加担したことになるのに。

_ (未記入) ― 2017/09/04 16:50

>韓国では「関東大地震朝鮮人大虐殺犠牲者遺族会」が結成されて、真相究明と賠償を求める活動を始めるようです。

韓国の「真相究明」とは我々のそれとは全く異なりますね。
彼らのそれが如何なるものか、これまでの、竹島問題、慰安婦問題、徴用工問題などをみれば歴然としています。

かれらの歴史は、「あった」歴史ではなくて、「あって欲しかった」歴史ですから、彼らの結論(「あって欲しかった」歴史)に合いそうなものであればウソでも、捏造でも何でも証拠だと言って持ち出してきます。
その証拠とやらをよく見とてみれば、とても証拠とは言えないものが殆どですから。そのことを日本人は忘れてはならないでしょう。

「賠償」も昭和40(1965)年の「日韓請求権ならびに経済協力協定」で「完全かつ最終的に解決され」ているので、1910年~1945年に生じた日韓の債権債務はすべて解決済みです。同協定で請求権も日韓相互に放棄しています。

従って大正12(1923)9月1日の関東大震災においてもし仮に日韓に債権債務が生じていたとしても、それも今や何の効力もありません。そのことを日本人は忘れてはなりません。

なお昭和40年の日韓請求権・経済協力協定に関連して、「賠償」なる用語もマスコミ等でよく使われますが、
賠償とは普通、不法行為に対する損害賠償、の意味で使われます。しかし日韓請求権・経済協力協定の本文では
「供与」という用語が使用されているだけで、損害とか賠償とかは一切ありません。

日韓請求権ならびに経済協力協定は、日本が発展途上国の韓国に対して行う経済協力であったのです。

「関東大震災朝鮮人虐殺」といいますが、果たして「虐殺」なのか、「虐殺」と断罪してしまっていいのでしょうかか。

無辜の朝鮮人が殺害されたのも事実です。自警団が集団となって何の罪もない朝鮮人を殺害したことは確かです。

しかし「朝鮮人が井戸に毒を入れた」「朝鮮人が襲ってくる」などのデマや流言飛語を自警団はじめ一般の日本人が信じたのには、ある背景がありました。

其の当時、日本国内で朝鮮人による銃器や爆弾を使った犯罪が多く報道され、裕仁皇太子(昭和天皇)暗殺計画が摘発されたり、朝鮮半島でテロが少なからず発生したりなど日本人に警戒心を呼び起こす事件が多発していました。

そこに大震災という未曽有の大混乱が起こったのです。ラジオもなく、電話も普及していず、新聞も発行できないような今では想像できない中で起こった日本人と朝鮮人の悲劇なのです。

自虐派の得意技は、日本人の事情を一切無視、日本人の言い分の一切無視です。

現在の関東大震災朝鮮人虐殺論にはそれが幅を利かせています。日本人の言い分も声を大にして主張すべきと思います。

_ (未記入) ― 2017/09/06 17:55

>拙論の要旨は、大震災に関するこれまでの解説が ①朝鮮人の虐殺ばかりが取り上げられて災害死が無視されていること、②(略)、の疑問です

まったく同感です。

朝鮮人虐殺数のカウントは幾つかの数字を引いたり、足したりと手間がかかるのですが、未曾有の大混乱の中の出来事でもあり、概数とならざるを得ないとは言え、「確実な数字」と「推測値」があるのを前提に見る事が必要と思います。

関東大震災朝鮮人虐殺数は「いずれにせよ最低233人から最高6433人までいちじるしくちがっており、どれが正しいか確実な決め手はない(姜徳相『新版 関東大震災・虐殺の記憶』237頁)」

いわゆる虐殺派の山田昭次『関東大震災時の朝鮮人虐殺』や、姜徳相『新版 関東大震災・虐殺の記憶』を見ても、辻本氏①の如く、朝鮮人震災死(圧死焼死)の数には全く触れていませんね。

虐殺者数は遺体を実際に数えるのが最も正確ですが、関東大震災の場合はそれは不可能であり、下の式で推測するしかありません。

朝鮮人虐殺数=〔震災時の東京近辺の朝鮮人数A〕
-〔各所に収容保護された朝鮮人数6797人B〕
-〔震災圧死焼死朝鮮人数C〕
-〔震災時に東京近辺に居なかった朝鮮人数D〕

虐殺朝鮮人数議論について粗っぼく、虐殺派と自衛行為派の二つに分ければ、「B項6797人」は両派に異論なく、残りのA項、C項、D項にどの数字を持ってくるかで大きく違いが出ます。

虐殺者数を数えたものとして、虐殺派は、朝鮮人の調査団体が、虐殺遺体を直に見たとか目撃者から聞いた虐殺数などを合計した6641人(いわゆる金承学調査)や、吉野作造「朝鮮人虐殺事件」の2613人(これも朝鮮人の調査団体の受け売りだが)を決まって持ち出します。

しかしこの二つは虐殺者数をカウントしたと主張するものですが、その調査の概要つまり、調査員の数、調査日時、場所、遺体を直接数えたのか、目撃者から直接聞きとったのか、虐殺被害者氏名は判明しているのか、又肝心な日本人遺体と朝鮮人遺体の見分け、圧死焼死連体と殺害死遺体の区別など、調査の信憑性を担保する事項は何一つ明かにしていません。

『現代史資料6 関東大震災と朝鮮人』p338~341の金承学調査の全文を見てもそれらの事項は記載していません。

結局、朝鮮人虐殺数6千数百人はそもそも何の根拠もない、プロパガンダの数なのです。

今マスコミでは関東大震災朝鮮人虐殺として罷り通っている約6千数百人は、その実態を知れば真実とは程遠いものです。

朝鮮人虐殺者数は上記の式つまり、朝鮮人虐殺者数=A―B―C-Dの数を推測の数として捉えるしかありません。

そしてその際、朝鮮人震災圧死焼死数は必須の数です。

_ neran ― 2017/09/06 18:23

(未記入)さんも「あって欲しかった」歴史前提にしてますよね?

"日本人の事情を一切無視、日本人の言い分の一切無視"は、事実の確認に於いて当たり前でしょう。事情や言い分で事実が変わるわけでなく、別の問題です。

虐殺という定義の曖昧な言葉を以て、"果たして「虐殺」なのか、「虐殺」と断罪してしまっていいのでしょうか"などと仰っていますが、一体どういう事情が含まれれば、あれが虐殺でないと考えられるんでしょうか?

流言飛語だの挙げてますが、それに惑わされても仕方ない背景があったなら、虐殺ではないと? では通州事件も、終戦時の日本人虐殺も、ルワンダも、虐殺ではないと? まさか日本で日本人によって行われると、基準が変わるような虐殺などあろう筈もありませんよね? あらゆる虐殺は"悲劇"と言えますが、なんのためにそんな言い換えを?

「日本人の言い分」などとたわけた事を言い出すのなら、「韓国人の言い分」「朝鮮人の言い分」を持ち出されることに、何の問題もないでしょう。

言い分なんてものを持ち出すから、何も進まない。事実は事実として認定し、誇張も矮小化も排除し、訴求することなく法を適用し、その法に余る部分は政治機構による交渉をし、妥協していく以上に、少しでも前進していく解決なぞありませんよ。

「虐殺ではなかったのではないか」「あれはそれまでの朝鮮人の行いが前提だから」などというのは、6000人というあり得ない犠牲者数と同様に、身勝手で卑怯な"言い分"です。最低限、韓国なり朝鮮なり中国なりに適用するルールは、自身にも適用しましょうよ。

あなたは、日本にいるだけで、韓国の「真相究明」を求める人々と、何ら変わりないように見えます。日本人が日本を誇り、日本に帰属意識を持ち、日本を愛するのは素晴らしいことです。ただそれより先に、事実の認定があるべきです。事実を知りなお愛さねば、単なる妄執でしょう。

_ 河太郎 ― 2017/09/06 23:22

連投でスイマセン。

>neranさん
>最低限、韓国なり朝鮮なり中国なりに適用するルールは、自身にも適用しましょうよ。

韓国も中国も歴史問題では、ウソ、ウソ、ウソのオンパレードですよ。
韓国と中国が歴史問題でウソてはなくて「事実」を以て主張していることがあれば是非紹介してください。

>neranさん
>あなたは、日本にいるだけで、韓国の「真相究明」を求める人々と、何ら変わりないように見えます。

私の主張のどこが彼らと同じなのか指摘して頂けたら幸いです。

韓国の歴史認識がいかなるものか、実例を一つあげます。

韓国は学校で、日本に宣戦布告して戦争をした、と教えています。
これに賛同するのは中国が政治的理由で賛同するだけでしょう。

韓国はサンフランシスコ会議に、戦勝国として参加させてくれとアメリカに懇願しましたが、
アメリカから、貴国は日本と一緒になって連合国と戦ったのではなかったかと一蹴されました。

_ neran ― 2017/09/12 17:46

河太郎さんへ。
気づかぬまま間が空いてしまいましたが、お返事いたします。

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まずこちら。
> 韓国も中国も歴史問題では、ウソ、ウソ、ウソのオンパレードですよ。
> 韓国と中国が歴史問題でウソてはなくて「事実」を以て主張していることがあれば是非紹介してください。

あらゆる歴史問題は、一方から見て容認できないからこそ問題となっているのでしょう。その容認できない点を貴方が嘘と表現するのならまだ分かりますが、
> 「事実」を以て主張していることがあれば是非紹介してください
とはどういうことでしょうか? まさか、中国・韓国の主張には何らの事実も含まれていないとでも仰りたいんでしょうか? 「ここが嘘だ」と言及するならともかく、全てが嘘だと? ちょっと正気とは思えません。
どうぞ何かひとつ、"歴史問題"の例を挙げてください。それに対する中国・韓国の主張に何らの事実も含まれないという例になるようなものを。

-

次。
> 私の主張のどこが彼らと同じなのか指摘して頂けたら幸いです。

今回の貴方のコメントの場合、まるで「虐殺」という表現は不適切だと言わんばかりの箇所が、"彼ら"と同じに見えると、先のコメントですでに指摘しています。
なぜか私の意見の中からきれいにスルーしていただいていますが、まずはあなたこそ、「日本人の言い分」を持ち出すべき理由と、それが「韓国人の言い分」とどう違うのかと、そして関東大震災時の朝鮮人虐殺が虐殺でなくなる道理をご説明ください。

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あ、ちなみに、直接問われていることを無視して、より関連性の薄い韓国の歴史認識なんかを持ち出してくるのは、"彼ら"のやり方と共通してますね。河太郎さんも、そういう"彼ら"のやり方に憤慨したことがあるのでは?
それから"「虐殺」と断罪してしまっていいのでしょうか。"なんてのは、まるで朝日新聞みたいな、みっともない表現ですね。断罪という強い語を当て、それへの疑義をふんわり匂わせるなんて。断罪すべきでないと考えるなら、はっきりそう主張すれば良いじゃありませんか。自分がそう断言すると非難されるから、都合よく読み手に任せる書き方をするんですか?

_ 河太郎 ― 2017/09/13 16:26

>neranさん
>まさか、中国・韓国の主張には何らの事実も含まれていないとでも仰りたいんでしょうか? 「ここが嘘だ」と言及するならともかく、全てが嘘だと? ちょっと正気とは思えません。

私は「ウソ、ウソ、ウソのオンパレード」と書いています。しかし「全て」などの言葉は使っていませんが。
「全てが嘘だ」と私が言った、との言い方は成り立つのでしょうか。「ちょっと正気と思えません」などと罵倒に値するのでしょうか。

>neranさん
>どうぞ何かひとつ、"歴史問題"の例を挙げてください。それに対する中国・韓国の主張に何らの事実も含まれないという例になるようなものを。

韓国は学校で見事に大ウソ「韓国は日本と戦争をした」と教えています。

●『国定韓国中学校国史教科書』(㈱明石書店 1998年11月20日 第一刷発行)342頁
<日帝が太平洋戦争を起こすと、大韓民国臨時政府は日本に宣戦布告をし、連合国と手を結び独立戦争を展開した。>

●『韓国高等学校国定国史』(㈱明石書店 2006年12月10日 第一刷発行)131頁
<臨時政府が日本に宣戦布告をした後、韓国光復軍は連合国と共同で、インドやミャンマー[ピルマ]戦線に参戦した。また、アメリカと協力して国内進攻作戦を準備したが、日帝の崩壊によって実現できなかった。>

因みに、「対日宣戦声明書」なるものが写真版で載っていますが、「写本」なのです。これは国宝級の公文書のはずでしょうが、原本はどこに行ったのでしょうかね。

ところが、韓国の歴史教科書の主張を全否定するのは「対日宣戦声明書」の署名者となっている「主席 金九」自伝です。そこには「対日宣戦声明書」の言及はなく、その代わり以下の記述があります。


●『白凡逸志~金九自叙伝』(東洋文庫 昭和48年 原著1947年)303、304頁
< これは(日本の降伏)、わたしにとっては、嬉しいニュースというよりは、天が崩れるような感じのことだった。(略)
それよりも心配だったのは、われわれがこの戦争でなんの役割も果していないために、将来の国際関係においての発言権が弱くなるだろうということだった。(303頁)
(略)
しかし、アメリカ側から、「ソウルにはアメリカの軍政ができているから、臨時政府としての入国を許すわけにはいかない。個人の資格で来い」といってきたので、われわれはしかたなく個人の資格で故国に帰ることを決定したのだった。(304頁)>

★日本人から見れば、韓国が日本と戦争した、と韓国政府が主張するのは理解に苦しみます。
日本軍に志願した朝鮮系日本人はゴマンといましたし、洪思翊中将は戦犯として処刑され、靖国神社には
朝鮮系日本帝国軍人が二万余人祀られているのです。

_ 河太郎 ― 2017/09/13 16:28

>neranさん
>今回の貴方のコメントの場合、まるで「虐殺」という表現は不適切だと言わんばかりの箇所が、"彼ら"と同じに見えると、先のコメントですでに指摘しています。

韓国人は「事実」を重視するよりは、「在って欲しかった歴史」が大事なのです。「実際に在った事」は無視します。
しかし私は「事実」から出発します。「在って欲しかった歴史」なぞ私には無縁です。事実が大前提です。
私の歴史認識は韓国人とは全く違います。

私が「虐殺派」に賛同しないのは、殺害犯人である自警団員達の動機を無視できないと考えるからです。

無辜の朝鮮人達を殺害したのは自警団員達(一般の日本人)だが、彼らの動機は、自衛のためと信じていた。
「朝鮮人が毒を井戸に入れた」「朝鮮人が襲ってくる」などのデマ、流言に踊らされたことは事実ですが。

また、当時、朝鮮半島や国内で朝鮮人によるテロや犯罪が発生し、朝鮮人に対する警戒心恐怖心が官憲や一般の
日本人の中にあったことも無視できない背景としてありました。10万人余りが圧死・焼死する大震災という大
混乱の中で、ラジオもまだ始まっていない情報未発達の社会の大混乱での出来事でした。

昭和40年代に、娘が実父を殺すという事件がありました。しかしそこには、実父が実の娘を10数年間強姦し何度も妊娠させていた驚愕の事実がありました。そして、裁判所は当時存在した尊属殺人の規定は憲法違反であるとして、普通の殺人罪を適用しました。

殺人罪でも「事情」に応じて、正当防衛により無罪、過剰防衛により減刑、また酌むべき事情により情状酌量などとなります。これらを無視して殺人事件を論ずるのは法の無知をさらけ出すだけです。


>まずはあなたこそ、「日本人の言い分」を持ち出すべき理由と、それが「韓国人の言い分」とどう違うのかと、そして関東大震災時の朝鮮人虐殺が虐殺でなくなる道理をご説明ください。

上に記した通りです。
自警団員たちが、無辜の、何の落ち度もない朝鮮人を多数殺害したことは私も認めますよ。
しかし、上記の事情や世界情勢、社会情勢を考えると「虐殺」と単純に決めつけることはできません。

_ neran ― 2017/09/15 11:52

河太郎さん、ひとつずついきましょう。

> 私は「ウソ、ウソ、ウソのオンパレード」と書いています。しかし「全て」などの言葉は使っていませんが。
> 「全てが嘘だ」と私が言った、との言い方は成り立つのでしょうか。「ちょっと正気と思えません」などと罵倒に値するのでしょうか。

あなたは"韓国と中国が歴史問題でウソてはなくて「事実」を以て主張していることがあれば是非紹介してください"と書いています。
どう合理的に読んでもこの一文は、あなたが、韓国と中国が歴史問題に事実を以て主張している事例など無いと判断していることを前提としています。「全て」という語を使っているかどうかではありません。

韓国の建国神話的な臨時政府の正当性について、嘘が多く含まれているのは確かでしょう。例示いただいた一文で言えば、宣戦相手の日本政府に布告できていませんし、連合国は軒並み大韓民国臨時政府を政府として扱っていません。また光復軍が参戦という表現やアメリカとの協力も嘘と言えるでしょう。ただビルマでの戦闘には人員を派遣していますし、これまでも嘘とするのは奇妙で、大きな嘘のための誇張ではありますが、その事実まで嘘とするのは誤りでしょう。"参戦"は嘘ですが、光復軍という組織が対日本で軍事行動に携わったのは事実です。ほとんど成果が無かったとしても。

> 日本人から見れば、韓国が日本と戦争した、と韓国政府が主張するのは理解に苦しみます。
> 日本軍に志願した朝鮮系日本人はゴマンといましたし、洪思翊中将は戦犯として処刑され、靖国神社には朝鮮系日本帝国軍人が二万余人祀られているのです。

"日本人から見れば"と書いていますが、日本人から見ないと理解に苦しむのなら、それは普遍性の無い主観になってしまうのでは?
日本国民として日本のためにと戦った朝鮮半島出身者もいれば、併合を受け入れず、結果ほとんど独立への影響を及ぼせなかったとしても、独立を夢見て活動した朝鮮半島出身者もいるでしょう。
現在の韓国政府が、当時の朝鮮半島はあたかも一部の親日派以外皆独立を求め戦ったかのように表現するのは確かに嘘です。実際の戦闘がほとんど存在していませんから。しかし、独立を求め活動した人々が存在し、戦争末期の徴兵や徴発もあって、併合30余年を超えて日本を憎む朝鮮半島出身者が増加していたのは事実でしょう。
志願兵がいても、洪思翊がいても、天皇陛下と帝国への祝福を日記に綴る慰安所運営者がいても、当時の人々全体の心情は断定できず、日本人として日本のためにという朝鮮半島出身者もいたし、そうでない人もいたのだとしか言えません。
当時の朝鮮半島には大日本帝国と戦争を行える主体が存立できていなかったため嘘である、とかならともかく、日本に殉じた朝鮮半島出身者がいたことは、その嘘の証ではないでしょう。

-

虐殺について。

事実から出発すると仰っていますが、その事実の集積が、

> 自警団員たちが、無辜の、何の落ち度もない朝鮮人を多数殺害したことは私も認めますよ。
> しかし、上記の事情や世界情勢、社会情勢を考えると「虐殺」と単純に決めつけることはできません。

となることの異常さが、ご自覚できないのでしょうか?
"朝鮮人に対する警戒心恐怖心が官憲や一般の日本人の中にあった"上で、自衛のためと信じれば、虐殺と断ぜないとは、本気でしょうか? 当然の事ですが、この基準は河太郎さんの中で、他の虐殺にも適用されるのですよね?

すでに挙げていますが、例えば通州事件。発生の根本原因は未だ諸説ありますが、もし日本軍の誤爆が原因だった場合、デマや恐怖心に踊らされ、住民を大量に殺害したのは、虐殺ではなくなるのでしょうか?

ルワンダ虐殺はどうでしょう? 遠因は人種的対立であり、政府や軍の高官などが主導がありますが、多くの住民が危機感から、自衛のためと信じて隣人を殺害してもいます。ラジオがきっかけだったとしても、本当に自衛を信じていれば、虐殺の誹りは免れるべきでしょうか?

ベトナムに派遣された韓国軍は? ゲリラという脅威の排除を目的とし、自衛のため殺せば、虐殺と呼ぶべきではないと? 主体が軍だから、これは特例で虐殺とでもなったりしますか?

尊属殺の例に挙げていますが、実に的外れです。まずこの事件は、尊属殺という特例そのものが憲法違反と判断されたのではなく、その特例的重罰が憲法違反とされたものです。またこの事件での被告は殺人罪を適用されており、正当防衛や過剰防衛と認められてはいません。"法の無知をさらけ出す"などと仰っていますが、罪状の認定と量刑の酌量減軽は別個です。

最後に改めて、以下があなたへのお返事のまとめであり、回答いただければと思う、最終的な問いです。

虐殺の定義に多くの揺れがあるにせよ、被害者が「無辜の、何の落ち度もない朝鮮人」であり、それが「朝鮮人だから」という理由で多数殺害されたなら、たとえ加害者が自衛を信じたとしても、これを虐殺と呼ばない理由があるでしょうか?

自衛のためと信じた者に、無辜の何の落ち度もない日本人が殺害されても、同じ基準を適用できるのでしょうか?

適用できないのであれば、まさにあなたが無縁と仰った「在って欲しかった歴史」を夢見ているに過ぎないのではないでしょうか?

_ 河太郎 ― 2017/09/16 16:58

neranさんへの返答です。

>「全て」という語を使っているかどうかではありません。

中国・韓国の歴史問題の主張の「全て」を私は知っているとは限らないと思っているので、わざわざ「ウソ、ウソ、ウソのオンパレード」と書きました。「オンパレード」が「全て」の意味になるとは初めて聞きました。

私が書いてもいない<全て>を私が書いていると早合点して一人相撲をとっているだけではありませんか。


>ただビルマでの戦闘には人員を派遣していますし、これまでも嘘とするのは奇妙で、大きな嘘のための誇張ではありますが、その事実まで嘘とするのは誤りでしょう。

韓国は学校で「日本に宣戦布告をし、連合国と手を結び独立戦争を展開した。」と教えています。
この事が大ウソだと言っているだけです。ビルマ戦線の対日朝鮮人部隊(?)のことは何も言っていませんよ。

neranさん曰く<大きな嘘のための誇張>とはいい表現ですね。子供達に<大きな嘘のための誇張>を学校で教えなければならない国というのが韓国ですね。

>"参戦"は嘘ですが、光復軍という組織が対日本で軍事行動に携わったのは事実です。

しかし、その「光復軍という組織が対日軍事行動に携わったのは事実です」に対する評価ですが
アメリカはサンフランシスコ会議で戦勝国に加えてくれとの韓国の懇願をニベもなく拒否しました。

さらに、大韓民国臨時政府の最高責任者「主席 金九」は先に引用した自伝で光復軍の意義など完全に無視しているのです。

neranさん曰く<大きな嘘のための誇張>との表現に、私も全く同意します。

>日本人から見れば"と書いていますが、日本人から見ないと理解に苦しむのなら、それは普遍性の無い主観になってしまうのでは?

ハア、ですね。韓国が日本と戦争したというのが大ウソであるのは、日本人ならば直ぐに分かるからそう言っただけですよ。私は事実のみに基づいて解釈していますので、これほど普遍性があるものはありませんよ。

>当時の朝鮮半島には大日本帝国と戦争を行える主体が存立できていなかったため嘘である、とかならともかく、日本に殉じた朝鮮半島出身者がいたことは、その嘘の証ではないでしょう。

<当時の朝鮮半島には大日本帝国と戦争を行える主体が存立できていなかった>ことに私も全く同意です。

そして、その<存立できていなかった>ことの理由、背景として、「已むなくor洗脳されてor朝鮮民族の地位向上のためと信じて」大日本帝国と一緒になって連合国と戦った圧倒的な数の朝鮮人がいたことが重要な事実と思います。



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neranさんへの返答です。

>"朝鮮人に対する警戒心恐怖心が官憲や一般の日本人の中にあった"上で、自衛のためと信じれば、虐殺と断ぜないとは、本気でしょうか? 

本気ですよ。その見方は変わりません。

「自衛のため」と信じたのですが、そう「信じる」だけの出来事つまり震災前に朝鮮人のテロ・犯罪の多発していたことは事実なのです。今から思えば想像するのは難しいかも知れませんが。

殺人事件は裁判では加害者と被害者の双方の事情も言い分を必ず考慮します。
私達も、殺人事件の報道では双方の事情も何かしら伝わりそれを見ますので、それも考慮して判断します。
犯人側か被害者側のどちらか一方だけの事情を見て判断はしませんよね。
関東大震災朝鮮人虐殺問題も同じように殺害犯人の事情も考慮して結論を出しているだけです。

ヒトラーのユダヤ人大量虐殺は絶対悪と思っています。その内実をみればヒトラーに考慮すべき事情などありません。

>当然の事ですが、この基準は河太郎さんの中で、他の虐殺にも適用されるのですよね?

そうですよ。

通州事件ですが、
>発生の根本原因は未だ諸説ありますが、もし日本軍の誤爆が原因だった場合、

私は下記著書の見方に説得力あると思っています。

日本側は中国側に出向き、誤爆を陳謝、釈明しており、報復の軍事行動とは考えにくい。
最新の中国資料から中国軍の意図的犯行であることが判明、と。

●中村粲『大東亜戦争への道』(平成2年 展転社)404頁、408頁
<誤爆を知った細木特務機関長は直ちに冀東政府の殷汝耕長官を往訪し陳謝するとともに機関長自ら現場を視察、遺族の弔問に奔走した。更に翌28日には保安隊教導総隊幹部一同に対して誤爆について釈明し、慰撫に努めた。(404頁)>

<中国側の最新史料『盧溝橋事変風雲編』によれば、通州反乱に至る事情は2年間にわたる秘密裡の計画に基づく日本人襲撃事件だったのであり、日本機に兵舎を誤爆され、疑心暗鬼となって保安隊が起こした事件などでは全然ない。それら資料には「日本軍機爆撃原因説」など何処にも出てこない。(408頁)>

>ルワンダ虐殺はどうでしょう?
ルワンダ虐殺は詳しくは知りませんので判断は保留します。

>ベトナムに派遣された韓国軍は? ゲリラという脅威の排除を目的とし、自衛のため殺せば、虐殺と呼ぶべきではないと?

北岡俊明+北岡正敏『韓国の大量虐殺事件を告発する』(展転社 平成26年)を読むと、「ゲリラという脅威の排除を目的」が言い訳としても全く成立しない、凄惨非道な戦争犯罪である実態がわかります。

長くなるので引用はしませんが、女・妊婦・乳幼児・子供・老人をなぶり殺した虐殺でした。

13か所の虐殺現場にある犠牲者2738人の名前・性別・年齢を刻んだ墓銘碑を調べ、写真つきで掲載しています。
勿論、生存者のインタビューも行い、男女・妊婦・乳幼児・老人たちを、直接に、面と向かい、命乞いする場合も構わずに射殺爆殺していたことが分かります。

>主体が軍だから、これは特例で虐殺とでもなったりしますか?

戒厳令下では軍は反抗、逃走する者などは日本人でも朝鮮人でも射殺刺殺しましたが、仕方ないでしょう。
警察も大震災の大混乱時には、止むを得ず、朝鮮人や日本人も射殺する場合もありました。
この二つの場合は原則として、虐殺とは解釈しません。中には不適切な事例もあるでしょうが。

>虐殺の定義に多くの揺れがあるにせよ、被害者が「無辜の、何の落ち度もない朝鮮人」であり、それが「朝鮮人だから」という理由で多数殺害されたなら、たとえ加害者が自衛を信じたとしても、これを虐殺と呼ばない理由があるでしょうか?

自警団は「朝鮮人」だからというだけで殺害したのではありません。民族差別意識からではありません。
「朝鮮人が毒を井戸にいれた」「朝鮮人が襲ってくる」など、「危害を加える」朝鮮人だと信じたのです。それがデマや流言飛語に踊らされたにせよ。


>自衛のためと信じた者に、無辜の何の落ち度もない日本人が殺害されても、同じ基準を適用できるのでしょうか?

「自衛のために日本人を殺す」と信じるに足る事態を招くのに、日本政府の発言・行動などや日本人の所業などが一義的に、責任がある、大きく影響していたら、私は日本側の責任、落ち度を認めますね。

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