「東方礼儀の国」は屈辱的な言葉だった ― 2013/11/22
韓国・朝鮮人は自国を表す言葉として「東方礼儀の国」を自負的に使います。韓国の観光案内書にこの言葉はしょっちゅう出てきますし、韓国のお年寄りは「昔は東方礼儀の国と言われたのに、今の若者は礼儀がなっとらん」と嘆きます。
北朝鮮でも2000年に韓国の金大中大統領を出迎えた際、金正日がこの言葉を出してきて自分たちの「美徳」であり「誇りに思う」と言っています。
訪朝初日、百花園招待所を訪れた金正日(キム・ジョンイル)総書記は、金大中大統領にこう言った。「われわれは『東方礼儀之国』という美徳を有している。『東方礼儀之国』を誇りに思うからこそ、多くの人民たちは(金大統領を)出迎えた」 첫날 백화원초대소를 찾아온 김정일이 김 대통령에게 말했다. "섭섭지 않게 해 드리겠습니다. (우리는) 동방예의지국이라는 도덕을 가지고 있습니다. 동방예의지국을 자랑하고파서 인민들이 김 대통령을 환영하러) 많이 나왔습니다." 우리는) 동방예의지국이라는 도덕을 가지고 있습니다. 동방예의지국을 자랑하고파서 인민들이 김 대통령을 환영하러) 많이 나왔습니다
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/10/06/2013100600096.html
また韓国人が北朝鮮を無断訪問して金日成の墓に参拝して国家保安法違反に問われた事件で、韓国の裁判所は自国が「東方礼儀の国」なのだからという理由で無罪を言い渡したこともあります。
韓国裁判所「東方礼儀の国を勘案して…」金日成の墓参拝、無罪‥‥‥ 無断で北朝鮮を訪問して金日成(キム・イルソン)の墓を参拝した容疑について裁判所が無罪と判断した。‥‥裁判所は「東方礼儀の国である大韓民国で、普段から理念的に偏向性が明確でない人の単純参拝行為は、亡くなった人の冥福を祈る儀式として見ることができる」と述べた。 법원 "동방예의지국 감안해 … " 김일성 묘 참배 무죄‥‥‥무단 방북해 김일성 시신을 참배한 혐의에 대해 법원이 무죄라고 판단했다.‥‥재판부는 “동방예의지국인 대한민국에서 평소 이념적 편향성이 뚜렷하지 않은 사람의 단순 참배 행위는 망인의 명복을 비는 예식으로 볼 수 있다”고 말했다.
http://japanese.joins.com/article/632/176632.html
韓国にしろ北朝鮮にしろ、「東方礼儀の国」は ‘アジアの東にあって人として行なうべき道である礼節や礼儀作法をよく守って実行している国’ というように肯定的な意味で使われています。
しかし「東方礼儀の国」は本来こういう意味ではありません。韓国の『国語大辞典』(省安堂 1997年10月)には、この言葉を次のように解説しています。
{名詞} 「東方にある礼儀を知る国」という意味で、「我が国」を指し示す。<参考:我が国が昔から中国で「事大の礼」を非常によく守っているために、中国人たちから得るようになった不名誉な名前である。今日、むやみに使ってはならない言葉である。 동방예의지국(東方礼儀之国){명} ‘동쪽에 있는예의를 아는 나라’라는 뜻으로 ‘우리나라’를 일컫던 말. <참고; 우리나라가 예로부터 중국에 ‘사대의예’를 지극히 했기 때문에 중국사람들에게서 얻게 된 불명예스러운 이름이다. 오늘날 함부로 쓰지 말아야 할 말이다’>
「東方礼儀の国」の「礼儀」とはこの辞典にあるように「事大の礼」のことであって、‘人間として行うべき礼節’ の意味ではありません。「事大」とは小国が大国に従い事(つか)えることです。古来朝鮮は中国皇帝の徳を慕って朝貢し礼儀を尽くすという 「事大の礼」 を行なってきました。そして「東方」とは中国から見て「東」という意味ですから、この言葉の主体は中国です。
従って「東方礼儀の国」とは中国人が朝鮮について、東に位置する朝鮮は小国でありながら我が中国皇帝によく仕え、またよく言うことを聞く国である、礼儀をわきまえており感心なことである、という称賛であって、実は朝鮮を見下すものです。ここで言う「礼儀」とは、自主性を欠いて勢力の強いものにつき従うことによって自分の存立を維持することを意味する事大主義なのです。だから韓国の大辞典の著編者は「不名誉な名前」であり「使ってはならない言葉」だと注意を呼びかけたのです。
このように「東方礼儀の国」は、本来は韓国・朝鮮にとって屈辱的な言葉であったのですが、今では民族の誇りを表す言葉として北でも南でも大いに使われているのです。
言葉にはこのように本来使っていた意味とは違って、全く反対の意味で使われることがあります。
コメント
_ 河太郎 ― 2013/11/22 16:29
_ 黒糖焼酎 ― 2013/11/22 21:18
_ ぱるな ― 2014/12/27 10:58
元の意味が違っていたのはその時調べましたが、今では当の韓国人でさえ間違え、意味が変わっているということをこちらで知りました。
言葉の意味なんて、使う人たちの多数決で決まっていくものなので、私一人が間違っていたわけでなく、むしろ注意してきた奴が現状を把握できていなかったのだとわかり、スッキリしました。
ありがとうございました
_ にゃらら ― 2016/09/22 19:29
事大の礼を由来とする言葉だったのですね。
事大の礼由来ということを、大まじめに誇りと思って「東方礼儀の国」を使ってる韓国人が知ったら死んでしまうかも知れませんね。
しかし、大半の韓国人はもしかすると無意志ないしは意識的に薄々知っている、ないしは知ったうえで使っているのかも知れないとも思えます
金玉均(きんぎょくきん)らの開化党(韓国の近代化や独立を目指す当たり前の立派な党)もありましたが、それに対して、大きな力を持っていた大院君の
事大党(朝鮮は清帝国の属国であるべきとして、近代化も放棄し清国に朝貢する属国精神の塊の党)を思い出します。
さらに当時政権を握っていた閔妃の事大主義と開化主義の中道路線派も政変で乱れたとき真っ先に清に泣きついて事大派になって朝鮮を清の属国であるべきとして朝貢と従属精神まるだしにしたのも思い出します。
あまりにも宗主国との従属関係が長かったために朝鮮人の遺伝子にその精神が刻まれているのかも。
敗戦後は日本に代ってアメリカが韓国の支那すりよりを食い止めていますが、それでも韓国はいまだに危険な支那にすり寄ろうとしますし、それが韓国の破滅を意味しているのに韓国人がそうするのは、北や中共といった赤の工作に操られている影響が大きいと思いますが、韓国民の潜在意識下に支那への従属精神が染みこんでいるからだと推測してしまいます。
すると東方礼儀の国を誤ったまま誇らしげに使う行動に説明が付きます。
日本がロシアや欧米の脅威に備えて大陸からの玄関口に当る朝鮮の近代化と独立を必死に支援している最中に、朝鮮の近代化や独立を朝鮮人自身が軍乱を起こしたりして清(朝鮮の宗主国支那)の属国になっていく、まさに過去の歴史を東方礼儀の国を誇らしげに使う現状が象徴しているとも思えます。
今現在をみても、伊藤博文や甲申政変後の福澤諭吉は本当に当時から半島の本質を見抜いていたと思います。
_ (未記入) ― 2018/10/21 09:37
なら、観光なんかに利用せずサッサと取り壊せよ。
屈辱の象徴なら。
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>言葉にはこのように本来使っていた意味とは違って、全く反対の意味で使われることがあります
それは単なる無知からくる誤用であって、恥ずかしいことだと思います。
以前小渕内閣の時に、二千円札を発行し、その図案に沖縄の「守礼の門」を使いました。
その時は「守礼の門」が、琉球が清の冊封体制に入っていた時の従属を示すもの、屈辱の象徴だとは知りませんでした。しかし、その意味を八畑和郎氏の文章で初めて知り、小渕内閣の失策に怒りを覚えたものでした。大蔵省造幣局の担当者の無教養、小渕内閣の担当者の無知の証拠ですね。
日本の歴史教育で、わが国がシナの冊封体制を拒否したことが我が国の歴史の最大の出来事の一つであること、日本の特質の一つであることを分かり易く教えていないのは大きな欠陥です。
従って朝鮮半島の特質の一つである事大主義のことも分からないのです。
バククネ大統領が世界で日本の悪口を触れ回っている告げ口外交も、事大主義のあらわれでしょう。