Me Too:韓国を揺るがす著名文化人のセクハラ暴露2018/02/28

 韓国では有名な文化人・知識人が、かつてセクハラしていたという暴露が相次ぎ、ちょっとした騒ぎになっているようです。 2月22日付『朝鮮日報』の記事の一部を紹介します。

Me Too:ノーベル文学賞候補・高銀氏も告発に沈黙  「一度でもいいから責任ある態度を見せてほしい」

演劇界の大物に強制わいせつや性的暴行を受けたという1人の女性被害者の叫びが大衆へと広がっている。 強制わいせつ・性的暴行問題で非難されている著名な詩人の高銀(コ・ウン)氏(84)、舞台演出家の呉泰錫(オ・テソク)氏(77)、同・李潤沢(イ・ユンテク)氏(65)、俳優チョ・ミンギ氏(52)らが、問題発覚後に見せてきた無責任な態度と言動のためだ。 高銀氏と呉泰錫氏は今も沈黙している。 李潤沢氏は公の場で謝罪したが、「誠意のない偽りの謝罪」に対し「リハーサルまでした芝居だった」ことまで暴露され、批判が強まっている。 チョ・ミンギ氏は「明らかなデマだ。 法的対応も辞さない」と真っ向から受けて立つ姿勢を見せたが、女優ソン・ハヌルさんの実名告発で翌日、「警察の聴取に臨む」と態度を変えた。 「王」と言われるほど演劇界や演技教育の現場で絶対的権力を行使してきた著名な人物たちには、告発が相次いでも「帝王的な権威で踏みにじり、素知らぬふりをしよう」というごう慢さが見受けられ、非難の声が殺到している。

続きは http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/02/22/2018022201141.html で確認してください。

 ここでは4人の名前が挙がっていますが、私の知っている人は高銀さんの一人だけですねえ。 高さんは84歳、それ以外の方もちょっとお年を召した方ばかりです。

 聖人君子と思われていた有名文化人が、実はセクハラ常習者だったということが今になって暴露されたということなのでしょうね。 これまで泣き寝入りして我慢するしかなかった女性が声を上げてきたのです。 こういう類の暴露は、今は全世界的な傾向となっているようです。 そして韓国では、文化人・知識人たる者は道徳的にも優れていなければならないという観念がありますから、それだけに衝撃はかなり大きいようです。

 日本でも同じような著名人セクハラ事件はかなりあったと思いますが、なかなか表に出ませんね。 私自身の経験では、1970年代にある左翼リーダーについて「実はあの人、女たらしでね。次から次へと‥‥」という噂話がよく飛んでいました。 右翼の場合はお金を持っているから女を買うが、左翼はお金がないから同志の女性から顔のいいのを選んでアレをやる、英雄色を好むでリーダーはあちらも精力的、という話がまことしやかに流れていたのです。 昔はそんな時代だったなあと思い出します。 英雄ではない私には関係のない話でしたが。

 今は鳥越事件や詩織事件とかで明るみになる場合が出てきているので、少しはマシになっているのかも知れません。

 なお文化人ではありませんが、差別と闘う団体の幹部による隠れた性犯罪については、抽象的な情報ですが、拙論で以前に紹介したことがあります。 お読みいただければ幸甚。 

活動家によるレイプ事件考   http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2008/03/07/2708813

それは泣き寝入りではなく自殺だった http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2010/08/19/5296007

解放運動の「強姦神話」     http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2007/07/28/1685192

暴力にみる民族的違和感    http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/daihachijuunanadai

 こういう下世話な話は右も左も関係ないですね。

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