南朝鮮解放路線はまだ第一段階 ― 2013/03/30
北朝鮮がすぐにでも戦争を始めようとしているかのようです。
http://www.47news.jp/CN/201303/CN2013033001001293.html
南北「戦時」入りと表明 北朝鮮、全面戦争も警告 【北京共同】北朝鮮は30日、朝鮮中央通信を通じ特別声明を発表し「この時点から(韓国との)北南関係は戦時状況に入り、全ての問題は戦時に準じて処理される」と表明した。米韓から軍事挑発を受ければ、局地戦にとどまらず「全面戦争、核戦争にまで広がることになる」とも警告した。 声明は「政府、政党、団体」名義。金正恩第1書記が29日、ミサイル部隊に米攻撃のための「射撃待機状態」に入るよう指示したことを受けた内容だ。緊張の先鋭化を演出し、米韓への圧力を強める狙いがあるとみられる。
北朝鮮の祖国統一の方針は一貫して南朝鮮解放路線であり、その内容は自主的・民主的・平和的の三段階を踏む統一です。
http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2012/04/22/6421457
いま北朝鮮が激しい言葉を使って戦争挑発しているのは、このうちの「平和的」に反しているように見えますが、そうではありません。なぜなら、平和的統一というのは最後の段階だからです。
今の状況は、「自主的」という第一段階です。これは南朝鮮からアメリカを追い出す、或いはアメリカが自分たちの祖国統一事業に干渉しないようにさせるということです。このためにはアメリカと対等な力を持たねばならないと考えて、核とミサイルを開発し、戦争挑発することによってアメリカが自分側に擦り寄ってくることを狙っているのです。(いわゆる瀬戸際作戦)
アメリカがどう出るか分かりませんが、かつては北朝鮮の核問題で成果を得ようとカーター元大統領を派遣したりして譲歩したことがありました。北朝鮮にとっては、アメリカは強気に出れば擦り寄ってくると学んだことでしょう。アメリカには最早こんなことはないと、一切の譲歩をしないことを祈るのみです。
ところで北朝鮮の激しい戦争挑発言動には、このような意図があるのですが、いつまで続くのでしょうかねえ。振り上げた拳を下すきっかけがつかめなかったら、自分たちが言っていることはコケ脅しではないぞ、と実際に武力挑発をする可能性があるでしょう。それでもアメリカは絶対に譲歩しないよう願うところです。
それよりも肝心の韓国が腰砕けになるのではないか、と心配します。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。