『韓国はどれほど日本が嫌いか』 (3)2013/08/08

 韓国の朴槿恵大統領は、2013年6月27日に国賓として中国を訪問、「韓中未来ビジョン共同声明」を発表しました。このなかで朝鮮半島の非核化に関して、武貞さんは次のように解説します。

朝鮮半島の「非核化」については、「朝鮮半島の非核化と朝鮮半島の平和と安定の維持が共同の利益に合致することを確認し、これにともの努力してゆく」とある。「北朝鮮の核を認めない」という表現はない。「朝鮮半島の非核化とは、北朝鮮の核放棄だけでない。米国も核を放棄すべき」という北朝鮮の立場を支持するニュアンスを含んでいる。       「朝鮮半島の平和と安定の維持」といおう文言も、北朝鮮の「平和と安定を恒久化するために休戦協定を平和協定に換える」という主張に通ずるものがあり、中国が巧みに北朝鮮の立場を守った内容となっている。(162頁)

 なるほど共同声明というような国家間の共同意志発表文は、このように読まなければならないということです。中国は北朝鮮側の立場になることを崩していないということです。 しかし韓国のマスコミはこの韓中共同声明について「韓中が北朝鮮の核放棄に向けて一致を見た」と報道しており、まるで中国が北朝鮮の核放棄を説得してくれるかのようです。 武貞さんの分析とは全く違います。