成均館大の宮嶋教授 (続)2013/01/25

韓国の中央日報に載ったインタビューです。(1月18日付け)  

http://japanese.joins.com/article/913/166913.html?servcode=A00&sectcode=A10       http://japanese.joins.com/article/914/166914.html?servcode=A00&sectcode=A10         http://joongang.joinsmsn.com/article/148/10452148.html?ctg=

西洋史観に埋没した日本、朝鮮侵略は誤った判断だった

成均館(ソンギュングァン)大学東アジア学術院で韓国史を教える日本人の宮嶋博史(65)教授。韓国の民主化運動が盛んだった1987年、ソウル大学図書館4階で催涙弾のにおいをがまんしながら朝鮮時代の『量案(土地台帳)』を読んでいた彼はこのように繰り返した。      >「私はなぜこのような研究をしているのか」        >彼は京都大学のような大学、大学院に通っていた60年代末~70年代初め、韓国史を専攻に選んだ。日本学界で韓国史に関心を持つ者はほとんどいなかった時代であった。主任教授から「韓国史を勉強するのは良いが、大学就職は断念するように」とまで言われたという。     >彼は運良く40才を過ぎて東京大学東洋文化研究所韓国史教授になった。続いて2002年、韓国行きを決心する。ちょうど新設された成均館大学東アジア学術院教授職の誘いがあった。そして時は流れて来年初めに定年をむかえる。       >宮嶋教授が「韓国史研究40年」を整理した『宮嶋博史、私の韓国史勉強』(ノモブックス)を出版した。「近くて遠い」両国の関係を客観的に省察する。韓国史に対する挑戦的な認識も含んでいる。      >韓国と日本の歴史紛争、やはり彼が最も解きたい問題だ。彼は東アジア文明を新たに解釈しながら歴史葛藤を溶解させようとする。「16~17世紀、韓国はすでに近代的社会で変化し始めた」という特異の仮説を提起した。「西欧中心的な歴史認識こそ、韓国と日本の対立を生んだ要因」と指摘した。

---西欧中心的な歴史認識というのは。       >「古代‐中世‐近代で分ける時代区分が典型的だ。特に「中世封建制」設定が最も深刻だ。封建制は中世ヨーロッパだけであった。東アジアにはヨーロッパのような封建制がなかった」

---日本の封建制は学校で習うが。      >「日本の封建制の話が初めて出てきたのは1905~1906年、日露戦争の時だ。ロシアに勝って一等国になったという自負心にその根源を問い詰めて日本でもヨーロッパのように封建制があったので、中国や韓国と違い近代化に早く成功できたという主張が出始めた。東アジアの歴史から日本を分離させる作業だ。日本がアジアを抜け出さなければならないという「脱亜論」の根拠として活用されたことだが、それは一種の政治的イデオロギーであった」

--日本学界で受容された理論なのか。      >まだ教科書に反映はされていないが、この20年間の推移をみると、日本の歴史学者の間で「日本封建制」用語を使う人はますます少数になっている」

---東アジアの近代が16~17世紀に始まったと見る根拠は。     >「朝鮮時代の土地台帳と戸籍台帳を見ると西洋での富農型地主のような土地貴族がいなかった。特権的土地所有がないことが朝鮮時代の特徴だ。そのため近代化の道も違った。その背景には朱子学がある。中国「宋」国は朱子学を教材にして「科挙制を通じて官僚を選抜した。身分制解体という近代性が現れ始めたのだ。これは朝鮮につながるが、ヨーロッパよりはるかに早かった」        

---韓国・日本の歴史紛争をどのように見るか。      >「日本の侵略を認めて批判する日本人に会うことは容易だ。ところで侵略認定よりさらに根本的な問題がある。朝鮮と清国は落伍して自ら近代化できないので日本の地図が必要だったという見解だ。このような歴史認識を克服してみたかった。 こういう誤った認識と侵略で日本は第2次世界大戦敗北というみじめな結果をむかえることになった。韓国歴史学界で朝鮮時代を封建社会として、朝鮮後期を封建制解体期と把握する見解も問題だ。近い将来発表する『日本の歴史観を批判する』(チャンビ)でこのような問題を詳しく扱うつもりだ」

>「16~17世紀、韓国はすでに近代的社会で変化し始めた」という特異の仮説を提起した。「西欧中心的な歴史認識こそ、韓国と日本の対立を生んだ要因」と指摘した。>   とはビックリですねえ。 しかし何十年か前では、こんなことを主張していた人が結構いたなあと、私には懐かしく思いました。

 西洋を否定し、アジアに回帰しようとする思想です。アジア主義とか言われていていたように記憶しています。西洋よりもアジアの方が進んでいた、アジアにも古くから近代があったんだと主張していました。近代は西洋から始まるなんて言ったら、西洋崇拝だと批判される時代でした。

 ところが、そういう彼らが何かの集まりで物事を決めるのに、多数決(これ自体が西洋由来のもの)でやっていましたからねえ。西洋を否定するなら、多数決のような西洋かぶれを止めなくてはならないのに‥‥と思ったものでした。

>中国「宋」国は朱子学を教材にして「科挙制を通じて官僚を選抜した。身分制解体という近代性が現れ始めたのだ。これは朝鮮につながるが、ヨーロッパよりはるかに早かった>   こういった議論が、昔は真剣に議論されたものでした。モンゴル帝国は民族を区別せずに登用したから近代的な国だったと怪気炎を吐く人がいました。今でもこんなことを言う人がいるのですかねえ。

 宮嶋さんは、こういった議論を再現しようとしているようです。

 ところで上記記事の最後の段にあるなかで、「自ら近代化できないので日本の地図が必要だった」とある部分があります。これは「地図」ではなく、「指導」です。ハングルでは同音異義語なので、間違いが生じたようです。

コメント

_ 貫太郎3 ― 2013/02/16 01:23

大正9年9月15日に発行された「日本乃日本人」という雑誌に併合した朝鮮半島について湯浅観明氏が「所詮朝鮮問題に就いて」のタイトルで寄稿されている。併合して10年、米国大統領ウイルソンの民族自決の影響もあり独立の萌芽もあり朝鮮半島の経営に関して苦言を呈している。当時の明治言論人の平均的考えと思われる。当時東アジアに朽ち果てた朝鮮を日本の安全保障のためと言え、明治の日本人は愚直なまでに朝鮮を近代国家へ導こうとした。朝鮮人には、はた迷惑であったかもしれぬが、その先人の思いをまずはご理解戴きたいと思う。朝鮮に対する彼の考えを抜粋するが、朝鮮人の祖先依頼の伝統的反抗心を偏狭心を認めながらも朝鮮と朝鮮人の利益幸福を推進せよと提言している。「なお旧漢字で表現できないところは当て字です」


1.朝鮮は日本帝国の一部なり、朝鮮は日本の植民地にあらざるなり朝鮮は日本の延長にて・・朝鮮は、地理的にも政治的にも朝鮮と日本が褌一の状態に存在するなり。
 彼らを抱擁して我と褌一にして、彼らの幸福と安全とを保証せざる・・・日本帝国も、これがために多大の犠牲を払っても厭わざりき、日清、日露の両役も帰するところは朝鮮及び朝鮮人に対する国家的愛の発現に外ならざりしなり。日韓併合の実現も実に彼我の幸福と安全とを保障せんとの目的に外ならざりしなり。
2.国家には固有の歴史あり、民族には固有の民族性あり、歴史を無視して国家の政治を料理するは能わず、民族性を無視して能く統治の実績をあげんとするも不可能なり。
 今 朝鮮及び朝鮮人を統治するには彼らの歴史を知り彼らの民族性をしらんずんばあるべからず、・・朝鮮及び朝鮮人は極めて憐れむべく同情すべき悲劇的歴史の連鎖を以て四千年の歴史を閉じるに至ることなり。
3.彼らが、病弱かつ老衰の身を呈して、今日の安寧を保ちしは彼らが平和なる東亜の一角に隠棲することを得たればなり、しかも甚だしばしば国礎の脅威を経験し、近世国家主義機運の勃興するに従い、朝鮮はますます厄難の度を加えたるにあらずや、彼らが支那の所有とならざりしは、むしろ不思議の感なくばあらざるなり。支那といいロシアといい余りに大国なりしと、その首都が遠かりしとの故に寂寞たる韓半島を蹂躙せんことを失念したり、過去の朝鮮は寂寞の位置におかれたるを以て、余命を維持したるに過ぎぬ。
4.彼らは外国の威嚇に怯え、同時にその国民を脅威することしばしばにして、その民人はほとんど英気を失いたるの観あり、朝鮮の政治は苛斂誅求の政治也、その民族が理想心を有せず、頽廃の病疾に囚われ、自ら自己を維持するの能力を有せざるに至りしは、ああ 憐れむべく同情に値いせざらんや。
5.日韓併合行われて、彼らは永遠に安全に生きるの幸福を得たり、朝鮮人は心より謝し粉骨砕身、以て報国の念を奮起すべし。しかし事実はこれに相反し、・・・・
彼らを亡国の民を蔑視することなく、・・吾人は寧ろ憐憫を垂れ同情を寄せずんばあらざるなり。
■宮島氏には朝鮮半島がおかれた当時を考えて発言してもらいたい。李朝が残した奴隷体制の国家で近代云々と言うのは現実を無視した空理空論である。
 小生の祖父が残した、明治・大正の政治関連書籍・雑誌を時々読んでいますが、当時の日本や朝鮮半島が置かれた厳しい国際環境がひしひしと伝わってきます。父は小生が長期の中国赴任を終えて帰国後に96歳で他界しましたが、生前に中国に出征した戦争状況を良く聞きました。慰安婦の話を聞くと、如何に嘘がまかり通っているのか腹が立ってしようがない。

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