『韓国が漢字を復活できない理由』 (8) ― 2013/09/28
京都太秦の広隆寺の宝物館で、有名な弥勒菩薩を見学した。‥‥この弥勒菩薩の半跏思惟像は、新羅に多く、この寺のものも、その影響が大きいと言われている。(203頁)
弥勒菩薩半跏思惟像が新羅に多いとは私には初耳で、ビックリ。しかし根拠となった資料の提示がありません。それはそのはずで、そもそも新羅の半跏思惟像と断定できるものは、一つもないからです。豊田さんはどこかから受け売りをしたのでしょうけど、このように断定的に言うのは困ったものです。
この広隆寺の半跏思惟像、昔から新羅系だったり百済系だったり、様々な説が入り乱れています。韓国では新羅にしても百済にしても、由来のはっきりしている仏像そのものが極めて少ないです。ですから、新羅系とはどんな特徴があり百済系にはどんな特徴があるのか、のような基本的なことが分かっていないのが実際です。
【拙稿参照】 金銅弥勒菩薩半跏思惟像 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2006/10/09/553649
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