世界で唯一日本を見下す韓国人2016/10/06

 今日の韓国の有力紙『朝鮮日報』のコラムに次のような文章が出ていました。 (2016年10月6日付け)

韓国人は「世界で唯一日本を見下す韓国人」という言葉を聞くと悪い気はしない。 そんな声に酔う人もいる。 実はそこに「おかしな韓国人」という言葉の意味がひそんでいる。 実際には日本を見下す国など世界に存在しないからだ。 日本を見下すためには日本に対し無知でなければならない。 ろくに知らずに大言壮語して虚勢を張る人だけが日本を見下すことができる。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/10/06/2016100601120.html

 論者は朝鮮日報の楊相勲(ヤン・サンフン)論説主幹です。 本当にこんなことを書いたのかと思って原文の韓国語版を見ましたら、確かにその通りに書かれていました。 こんな自省的な文章が影響力のある新聞に載るとは、韓国では滅多にないことですね。 

 「韓国人は『世界で唯一日本を見下す韓国人』という言葉を聞くと悪い気はしない」とあるのは、韓国人が対日レイシズムを有する非常に珍しい国ということです。 

 なお、このレイシズムは観光等で短期来韓する日本人に直接ぶつけることはほとんどありません。 また来日する韓国人も周囲の日本人に直接レイシズム言動することもほとんどありません。 

 普段はレイシズムが隠れているのですが、何かの場面にレイシズムがいきなり現れるという傾向になります。 このレイシズムがいつ何故どのように形成されたのか。

 呉善花や古田博司、黒田勝弘さんなんかは、李朝時代の華夷思想を引きずっているからと解説しています。 これは説得力のある説ですが、ならば何故近代化したはずの韓国に今なお残存しているのか? そこが分からないところです。

【拙稿参照】

古田博司 『醜いが、目をそらすな、隣国・韓国!』(3)  http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2014/03/21/7250136