新型コロナ検査の信頼性(4)2020/03/24

 3月23日付け朝日新聞に、韓国の検査方法について、実際の現場を取材した記事が出ました。   https://digital.asahi.com/articles/ASN3R337WN3QUHBI025.html?iref=comtop_list_gold_n01

受け付けを終えた20代の女性が、一番左のブースに入ってきた。来院者は中でスピーカーホンに向かって話し、医師や看護師はインターホンの受話器を手にとってやりとりする。     

「せきや発熱はありますか? 筋肉痛はどうですか?」「海外旅行を最近しましたか?」「(集団感染の発生した)大邱への訪問歴は?」。女性はどれにも該当しない。なぜ検査を受けたいのか医師が尋ねると「新天地です」と答えた。集団感染が判明した新興宗教団体「新天地イエス教会」の信者のようだ。

左から3番目のブースでは、いつの間にか中年の男性が問診を終え、看護師が鼻と口に、それぞれ細長い綿棒を入れて検体の採取を進めていた。ブースの内側に向かって青い手袋が突き出ており、その上に来院者1人ごとに使い捨てる透明の手袋もかぶせてある。看護師は個人用の黄色い手袋をした手をここに入れ、検体を採る。三重の徹底した保護というわけだ。

透明な樹脂板に開いた小さな穴から内部に向かって、聴診器の先の丸い部分がたれ下がっているのが見えた。外側には耳をあてる部分がある。これで診察もできるのだという。

検査が終わると、すぐに消毒作業が始まった。問診に5分、検体の採取に2分、消毒と換気に10分をかけるため、最速17分間隔で検査ができるらしい。検体はこの病院内で検査するため、4~6時間後には結果が分かる。必ず2回、検査する。「疑陽性」という誤判定を避けるためだ。

 検体の採取方法がかなり合理化されていることが分かります。 そして採取した検体をその病院内ですぐに検査に回せるようになっています。

 ここが日本と違いますねえ。 日本では医師が対面して診察し、一般的な風邪かどうか、インフルエンザではないか、肺炎かどうかレントゲンを撮る、そうした過程を経てようやくコロナの検査をします。

 そして採取した検体は特定検査機関に持っていかねばならず、その運搬にもかなり気を使います。 また検査機関は少ないです。 増やそうにも厳重に管理された検査室を準備するのに、また検査を直接担当するスタッフを研修・訓練するにも、かなり時間がかかります。 6ヶ月以上かかるという記事がありましたねえ。

 韓国のやり方は大いに参考になるでしょうが、日本には直ぐに導入できないようです。

 ところで韓国のやり方で気になるところは、問診がちょっと簡単すぎではないかということと、誤判定を避けるために検査は二回するとしているが、時間を違えて二回検体採取しているという意味なのか、分からないことですねえ。

新型コロナ検査の信頼性 ―韓国と日本では違うのか? http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2020/03/10/9222614

新型コロナ検査の信頼性(2)  http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2020/03/16/9224844

新型コロナ検査の信頼性(3)   http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2020/03/23/9227298

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