在日は日本が住みやすかった2008/04/05

>知り合いの在日韓国人に聞いても、韓国に帰ったという話は聞いたことがないですね。日本の方が住みやすいからなのでしょうかね。>

 在日一世の少なからずがかつて、日本でお金を儲けて韓国・朝鮮に帰ろうと考えていたのは事実です。そのために韓国の故郷に土地を購入する一世が多かったものです。

 しかし一番大きな問題は子供たちで、言葉も分らない韓国に一緒に帰るのを嫌がったのがほとんどと聞いております。

 故郷で購入した土地は親戚に管理してもらうことになりますが、そこは日本と違う韓国社会です。例えば一族のどこかの若者がソウルの大学に行くとなれば、お金を工面せねばなりません。そこで目をつけられるのがこの土地です。本人の知らないうちに勝手に売り飛ばされることになります。苦労してお金をためて韓国に土地を買ったのに、親戚にみんな取られたと嘆き、あるいは裁判まで起こした一世のお年寄りがいましたねえ。

 結局は日本の方が住みやすく、日本に墓を作って骨を埋める人生を選択することになったのがほとんどだったようです。

http://www.onekoreanews.net/past/2008/200804/news-bunka02_080402.cfm >日本社会への定住化が顕著となり、1世から2世への世代交代も開始されようとしていた。その頃まで、多くの人々が日本社会を「腰掛け」、「仮住まい」のように見なしていたということは数多の証言で語り継がれている。不動産などを得ようとする気持ちは希薄だったという。  「いずれは帰るのだから」  少なからぬ人がそう思ったのだろう。遺骨も「朝鮮寺」に安置した。「いつかは持って帰るのだから」と。>

コメント

_ (未記入) ― 2009/03/06 13:33

もいひとつの理由に、外為法があります。ある両班出身の一族は全財産を持って日本に移住してきました。戦後処理の中で帰国しようとした際、外為法により財産の持ち出しを制限されました。そのため日本に残ることにしたそうです。

_ 辻本 ― 2009/03/06 17:23

 これは進駐軍(GHQ)の指令に基づくものであり、外為法ではありません。
 同様に朝鮮でも、日本人の帰国に際して米軍政府が財産の持ち出しを制限しております。しかし日本人は残ることなく、帰国しております。

 朝鮮人が残ったのは財産持ち出し制限されたから、というのは、理由にはならないと考えます。

_ (未記入) ― 2009/03/06 22:06

理由にならないと断定するのはどうかと思います。他の要因との衡量により残ったのであっても、やはり直接の原因であると考えられます。

_ 辻本 ― 2009/03/07 03:58

 朝鮮人が朝鮮に帰ろうとした時も、日本人が日本に帰ろうとした時も、同じく財産持ち出しの制限を受けております。
 内容は、朝鮮人の場合金額で千円、荷物は250ポンド(112kg)に対し、日本人の場合は金額1000円は同じですが荷物は100kgと、朝鮮人の方が有利でした。

 結果は、日本人はほとんどすべて帰国したのに対し、朝鮮人は2割以上が帰国せずに残りました。それどころか、一旦帰国した朝鮮人が再び日本へ密入国する例も多くありました。

 果たして、在日が帰国しなかったのは財産持ち出しの制限があったから、というのは理由になるのだろうか?という疑問を持ちます。

 各個々人にはそういう理由が成り立つ人もいたでしょうが、在日全体として歴史的評価する場合、いかがなものでしょうか。

_ 日本国公民 ― 2012/04/08 12:51

仮説:1945年の日本の敗戦で、朝鮮半島は日本の統治から離れました。これを解放ととった人も無論いるでしょう。しかし、これに新たな恐怖を覚えた朝鮮人も多かったのではないでしょうか?1910年以前のおぞましい状態に戻ると危惧したひともいるのではないでしょうか?

_ 海苔訓六 ― 2022/12/15 10:13

最近知りましたが
戦後の昭和23年の済州島大量虐殺事件、また昭和24年からはじまった朝鮮戦争の混乱から逃れて日本に来た朝鮮人のことを『密航・密入国した朝鮮人』というのは誤った認識で間違いみたいですね。
昭和27年のサンフランシスコ講和条約の発効により日本が朝鮮の独立を正式に認めました。このことに伴い、朝鮮戸籍の登載者はいわゆる平和条約国籍離脱者として正式に日本国籍を喪失したので、逆を言えばそれ以前の朝鮮人は『日本国籍を有する日本人』であり、日本人として日本に渡航しているので密航・密入国ではないそうです。
サンフランシスコ講和条約発効以降(1952年以降)日本に来た朝鮮人に関しては完全な密入国者、密航者ということになるそうです。

_ 辻本 ― 2022/12/15 17:29

どこで仕入れた情報なのか分かりませんが、間違いが多いですね。

>昭和24年からはじまった朝鮮戦争

 朝鮮戦争の始まりは1950年(昭和25年)です。

>昭和27年のサンフランシスコ講和条約の発効により日本が朝鮮の独立を正式に認めました

 サンフランシスコ条約は、占領下の日本が占領から独立することを認めたものであって、朝鮮の独立を認めるものではありません。

>それ以前の朝鮮人は『日本国籍を有する日本人』であり

 在日朝鮮人は実質的に1945年に日本国籍を喪失しており、法的には1947年の外国人登録令により外国人として登録されました。
 在日朝鮮人は1952年までは占領軍により、外国人であるが当面の間日本人と同様に取り扱うという変則的な立場となりました。

>サンフランシスコ講和条約発効以降(1952年以降)日本に来た朝鮮人に関しては完全な密入国者、密航者

 正確に言うと、日本は1952年までは占領下ですから、「密航」、52年以降は独立国家となりましたから「密入国」となります。
 本来は言葉を使い分けねばなりませんでしたが、実際には官公庁文書でも混乱していたみたいです。

>日本人として日本に渡航しているので密航・密入国ではないそうです

 日本で出入国管理が始まったのは1949年からであり、朝鮮から合法的に入国する朝鮮人は、これによって他の外国人と同様に扱われております。

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