『現代韓国を学ぶ』(8)2012/06/15

 この本の「第10章 世界に暮らすコリアン」は、これまで論じてきたように間違いが散見され、またそれ以外にも疑問な記述が多いものです。文章自体が十分にこなれたと言えるものではなく、私にはこれまで読んできた在日に関する本よりも後退した論文という印象を受けました。

 しかしこの本の編者である小倉紀蔵さんは、「本書に執筆していただいたのは‥‥独立心に富んだ、第一級の研究者の方々」(はしがき ⅳ頁)と高く評価しておられます。とすると、この第10章のレベルが、今の日本では最高水準ということになります。

 私は、在日の歴史の研究はプロパガンダが多く、地道な実証研究が少ないと論じたことがあります。今回この第10章を読んで、日本における在日の研究はまだその段階から抜け出ていないようだ、と感じました。

コメント

_ 在特会 ― 2012/06/18 20:42

1980年くらいに 山川出版から 世界現代史のシリーズが出版されました。

2000年くらいまでにほとんど全館そろえて読んだのですが、
どういうわけか、 朝鮮史だけが出版されませんでした。

細菌調べてみると、同シリーズはまだ絶版になっていませんが、相変わらず朝鮮史は入っていないようです。

2000年ころは何か事情があるのかなと思ってましたが、
朝鮮史だけは誰も書きたくないのではないかと思うようになりました。

朝鮮史自身は他にもありますから、読めないわけではありませんが、どうも気が進みません。

適当な朝鮮史を推薦してもらえませんか?

_ 辻本 ― 2012/06/19 02:19

〉適当な朝鮮史を推薦してもらえませんか?

 推薦できるものはないです。何でも、批判的な目で読んでください、としか言えませんねえ。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2012/06/15/6480485/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。