本名は「金時鐘」か「林大造」か2018/08/23

 金時鐘さんの著作の刊行が盛んですね。 彼の主張には耳を傾けるべきものが多く、私も参考にさせてもらっていることが多いです。 しかし彼は自分の本名を「金時鐘」と「林大造」の二つを使い分けていることについて、ごく僅かに触れるだけであって、それをどう考えているのかを明確にしておられないようです。

 彼は親から「金時鐘」という名前をもらい、1949年の日本密航まではこの名前で生きて来られました。 そして日本密航後に不法に入手した外国人登録証の名前が「林大造」と推定され、それ以来日本では法律上の名前は「林大造」、ペンネームとして「金時鐘」として活躍してこられました。

 それから2003年に韓国の本籍を取籍するときに、故国で過ごした「金時鐘」ではなく、日本に密航して新たに得た「林大造」名で韓国戸籍を作成されました。 つまり親に名付けてもらって育ててくれた「金時鐘」ではなく、日本で入手した「林大造」を本国の法律上の本名とされたのです。

 彼自身が自分のこのような本名のあり方をどのように説明しているのかに関心がありました。 しかし彼の著作からは行きがかり上、やむを得ず本名を使い分けてきたような書き方ですので、残念な気持ちです。

 私が彼に期待していたのは、自分にとって日本の外国人登録や韓国の戸籍なんて意味のないものだから、不法に入手した名前でも構わないという法治主義に挑戦する言葉でした。 しかし二つの本名に積極的な意味がないのですから、私には彼の思想が色褪せて見えます。

 私は金時鐘さんの本名に関する疑問を、拙ブログでは下記のように表明してきました。 ところが YahooやGoogleでは排除されているようで、検索しても拙ブログが出てきません。 おそらくは世に知られたくない事実なので、関係者がそのような工作を画策したのかなあ、などと想像しています。

金時鐘『朝鮮と日本に生きる』への疑問 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2015/07/28/7718112

金時鐘さんの法的身分(続)     http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2015/08/13/7732281

金時鐘さんの法的身分(続々)   http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2015/08/26/7750143

金時鐘さんの法的身分(4)    http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2015/08/31/7762951

金時鐘さんの出生地        http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2015/07/05/7700647

金時鐘『「在日」を生きる』への疑問 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2018/03/01/8796038

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