田原総一郎のビックリ主張「大人の対応」2017/01/14

 釜山の慰安婦少女像については、これまでのマスコミやインターネット上の議論等で、事実関係はほぼ言い尽くされています。

 1、少女像は日韓の合意に反するものであること

 2、外交に関するウィーン条約第22条の2にある「接受国は、‥‥ 使節団の公館を保護するため及び公館の安寧の妨害又は公館の威厳の侵害を防止するため適当なすべての措置を執る特別の責務を有する。」に反するものであること

 この二点については、誰もが認めるところです。 なお、だからこそ日韓合意は無効だという主張がありますが、日本ではごく少数意見にとどまっています。

 ところで、この件に関して、田原総一郎さんが日経新聞紙上で「駐韓大使の一時帰国は失敗だ」と題するコラムを書いています。 その中で彼は、日本側が「大人の対応」をせよという主張をしています。

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/122000032/011200003/?P=1

今回の一番大きな問題は、1月9日に長嶺安政・駐韓大使と森本康敬・釜山総領事を一時帰国させたことだ。僕は、これは大問題だと思う。      2人を帰国させたのはいいけれども、何をきっかけにして韓国に帰任させるのか。そこが分からない。もし、帰任させられないままになってしまったら、これは重大事件になってしまう。   ‥‥‥   大使と総領事を一時帰国させるという外交カードはすでに切ってしまった。帰任のタイミングをどう判断するのか。日本政府には“大人”としての対応が迫られている。

 少女像問題に関しては、韓国側が約束や条約を守るという「大人の対応」をすれば解決は簡単だと思うのですが、田原さんは日本側が「大人の対応」をせよと主張しています。 彼の言う「大人の対応」とは一体何なのでしょうかねえ。

 もし「大人の対応」をするとしたら、駄々をこねる子供には叱りつけることしかないと思うのですが、田原さんの文章はどう読んでみても、日本が譲歩せよ、というビックリ主張にしか思えません。

 以前に、民主党政権時代の財務大臣だった藤井裕久さんは、新聞のインタビューで、日本は「中韓両国は子供だと思って我慢すればいいんです」とし「大人の対応」を求めました。

http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2013/12/27/7157809

 韓国を子供扱いして、日本も同じように子供になってはいけない、大人になれ、という主張は、かなり昔からあるものです。 これは結局は日本側が一方的に譲歩して、韓国側が外交的勝利を勝ち取ってきたという経過になります。 そして韓国側は日本に対して、無理筋の要求でも日本側は譲歩するものだという意識を持ったと言えるでしょう。

【拙稿参照】

中韓は子供と思って我慢-藤井裕久    http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2013/12/27/7157809

実は韓・中を見下している「毎日新聞」社説  http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2014/02/19/7226754

毎日新聞 「“強い国”こそが寛容に」   http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2014/06/15/7344974

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