在中韓国人は「新鮮族」2008/06/07

 中国には20年ほど前に韓国と国交を樹立して以来、多くの韓国人が居住しています。  この在中韓国人は第二次大戦以前より暮らす朝鮮族とは違う身分になります。彼らは、この旧来の朝鮮族と区別して「新鮮族」と呼ばれることを知りました。 http://www.onekoreanews.net/past/2008/200806/news-seiji02_080604.cfm

 新鮮族の「鮮」は、明らかに朝鮮の略称です。日本ではこれを差別語とされて、タブー視される言葉となっています。しかし、中国では堂々と使われており、韓国人もこう呼ばれることを受け入れています。

 日本で「鮮」を使うと、差別と闘う団体から、悪質な差別事件と糾弾されたものでした。  日本では差別語だが、中国では差別語でないという論理になるのでしょうかね。

(参考)http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/dainijuuyondai

外国人差別2008/06/14

 F様のコメントに疑問があります。

「外国人差別を公然としている温泉、パチンコ屋等」と書いておられます。

 「温泉」については、おそらく北海道でロシア船員たちが銭湯において、おしっこしたり、石鹸のついたまま湯船に入ったりしたこと等に対する銭湯経営者の反応として報道されたことだと思います。

 しかし「パチンコ屋」のことについては、管見において知らず、その情報源をお教えいただけないものかとお願いします。

 パチンコ屋さんは周知のように在日韓国・朝鮮人が過半数を占める業種です。だからかつてパチンコ業界からの政治献金が大きな問題(外国人の政治献金禁止条項違反)にもなったことがあります。外国人経営者の多い業界で外国人差別が公然となされているというのは、極めて興味深い現象なので、私には是非知りたい情報です。お願いします。

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(Fのコメント)

あるMLからの転載ですが、日本各地で同様な事態があるようです よ。私も見たことがありますね。なお、記述者の名前は伏せます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー I, a newly-minted Japanese citizen, went to Yunohana, one onsen in Otaru which reserves entry for Japanese Only,with two Japanese friends.

新日本国籍者として、私は日本人友人2人と一緒に小樽市内外国人排斥入浴施設「湯の花」(小樽市手宮)に訪れました。入場しようとしましたが、当日の係員(伊井 好幸氏)が断りました。私は日本の本籍が書いてある運転免許を日本国籍を有する人との証明として見せましたが、係員の承知のうえでもお断りですと。

Yunohana refused me entry. I even showed them proof (my driver licence, which has my honseki listed). The man in charge acknowledged that I had Japanese citizenship , but still said that onsen policy was to refuse entry to people like me (both the word "gaijin" and "gaikokujin" were used in reference).

Their reasoning (in paraphrase):

"Even if we at the desk know that you are a Japanese citizen, the customers will not know and they will stop coming."

考え方の本筋:(引用ではないですが)「我々係員があなたが日本国籍をもっていると分かっても、入っているお客さまは分からないかもしれません。したがって、あなたが入ると日本人客は来なくなる恐れがあります。」

There you have it. It is no longer only a matter of nationality.

というわけで、線引きして人を排斥するのに国籍が決め手ではなさそうです。

Just to let you know in brief. Report to follow.

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー >以下の私の意見ですが、「外国人」ではなく「日本民族に見えない人」と書かなければならないのですね。 >国籍で入浴を拒否するのもひどいですが、外見で差別するとはなんたることでしょう!!そんなことだとアイヌの人たちも拒否されますね? >それはもう温泉側の問題というよりも、外国人が来るからといって行かなくなる一般の日本人側の問題かも。

 入場拒否は、お風呂だけではないですよね。あんまり高尚な話ではないですが、例えばうちの近くのパチンコ屋さん、これは茨城ですが、日本語と中国語で、「外国人入場お断り、見つけ次第退場させる」と書かれています。そんなこと許されるのかそのときは思いましたが、「外国人」ではなく「日本民族に見えない人」ということですと、日本人に見える中国人は、拒否されないんでしょうか。

 ちょっと笑ってしまうような、あきれてしまうような話ですが、人々の生活全般にこういう差別はあるんじゃないでしょうか。たしか、宝石店か何かで外国人を入場拒否して、損害賠償請求訴訟か何かの民事訴訟で外国人が勝ちましたね。

 これなんか、全く、日本人の閉鎖意識のなせるわざのような気がしますが。 (F)

社会主義2008/06/21

Kさんへ

 社会主義の概説を読ませていただきました。  一読して、19世紀のマルクスと20世紀のマルクス主義とを混同されているのではないか、という感想をいだきました。

 20世紀のマルクス主義=社会主義については、Kさんのおっしゃる通りです。戦後の日本の人民はそれを感覚的に知っていたからこそ、社会主義政党に政権を渡さなかったという賢明な選択をしました。「日本人は共産主義理論をほとんど知りません」と書いておられますが、そうではないと思います。

 ところで19世紀のマルクスの思想は、20世紀のマルクス主義者たちによってかなり歪められました。

 例えば「私有財産の否定」ですが、マルクスは当時として最高の発展段階であった資本主義がさらに発展・成熟した末に来る社会として「私有財産の否定」を想定しました。

 そして20世紀のマルクス主義者のレーニンたちが革命によって資本主義を否定し社会主義を実現したと思い込んだ時、「私有財産の否定」された社会をつくろうとしました。ところが資本主義を体験したことのない彼らが知っていたそういう社会というのは、国家=国王が国内の全ての財産、人民の肉体に至るまですべてを所有し、個々の人民に私有財産というものがなかったアジア的古代国家でした。

 そこで彼らは,各人民の所有する財産を否定するとともに、国王の代わりに国家=共産党に全ての財産が帰属する社会を目指すことになりました。つまり実際には近代資本主義よりはるか以前の段階にあるアジア的古代国家の再現となったわけです。そうであるにもかかわらず、彼らは資本主義より優れた社会を実現したと信じ込んでしまったのです。

 20世紀の社会主義国は、人民の肉体にいたるまで国家=共産党の財産ですから、人民の生殺与奪の権利をもつこととなりました。人民は自分の肉体が自分のものではなくて国家=共産党のものであるという社会なのです。そして国家=共産党指導者の恣意によって、人民たちに「反動」「反革命」「人民の敵」などの烙印を押して粛清することが正当化されたのです。Kさんが「マルクス主義は人々の殺害を奨励した」とおっしゃるのは、その通りです。

 しかし19世紀のマルクスの著作はなかなか面白いものです。せっかくマルクスに興味を抱かれたのなら、20世紀のマルクス主義によって歪められた目で見ないで、お読みになることをお勧めします。

左翼ジャーナリズム2008/06/28

> マスコミは反政府・反宗教・反民族・反体制でなければいけないからです。>

 マスコミが政府等から独立した存在だということでは賛成しますが、なぜ「反政府・反宗教・反民族・反体制」でなければならないのか。これでは「何でも反対」を唱える天の邪鬼でしかありません。

>考えてみると米国のマスコミもかなり左翼的ジャーナリズムにまみれています。 そのことが国民に与えるイメージは「国が嘘をついてもマスコミが真実を暴露する」というものではないでしょうか。>

 アメリカのマスコミが左翼的とは初耳です。また左翼的ジャーナリズムは真実を暴露する、というような考え方は理解できません。

>中国や北朝鮮、イラクの国民はマスコミを信用していないそうです。なぜならそれらが権力者のプロパガンダだと知っているからです。 >

 中国やイラクのことは詳しくは存じません。しかし北朝鮮の国民が自国のマスコミを信用していない、ということはありません。  この国の国民管理や情報統制は完璧で、国民は権力者のプロパガンダを素直にそのまま信じており、従って左翼国家として究極の存在です。またそのマスコミは、世界中の反北朝鮮報道に対して果敢に闘う左翼的ジャーナリズムです。

>真実を自分の目と頭で探り出さなければなりません。しかしマスコミがその役目を引き受ける、つまり左翼であったとしたならば、国民は何も考えなくなってしまうのです。マスコミが真実を探り出してくれるのだから、ただ信じればよいのです。 >

 マスコミは左翼だから真実を探り出す、ということはないでしょう。  左翼だからこそ嘘を書くことが多々あります。また右翼といっても真実を書くことが多々あります。或いはまたその逆もあります。

 私は、ジャーナリズムは左翼的であろうと右翼的であろうと、あらゆる全ての体制等(米国や日本だけでなく、中国、北朝鮮なども。また保守系組織だけでなく革新系組織なども)に対して批判的精神を持つべきものと考えています。

「朝鮮植民地支配はなかった」発言2008/06/29

 下関市の教育長が、朝鮮学校の補助金増額陳情に対し、「植民地支配は歴史事実でない」と発言したことが話題になっています。

http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20080628-OYS1T00273.htm http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080628ddlk35040535000c.html http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008062700104&genre=C4&area=Z10 http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000806280002

 報道によれば、教育長の発言は、次の通りです。

「植民地ではなく、日朝併合だったという認識を持っている。助成要望の場で、過去の話を持ち出すこと自体筋違い」

「助成金の話で(学園側が)歴史経緯を持ち出すのは筋違いで、それを否定する中で発言した。私の歴史認識とは別の話だ」「日朝併合と植民地支配は異なる」

「植民地支配という部分は歴史的事実に反するので受け入れられない」

「いまの話で植民地支配と言うことに部分については歴史的事実に反しますので、それは私の方からそういう形では受け入れられない。植民地支配だということを前提に、そういう日朝併合の部分をいかにいうかは自由です。それを植民地支配だったと事実関係を変えて語ったんでは全然、事実関係は進まない。そこの部分は日朝交渉でちゃんとやっていただければいい話。そこの部分がどうだったか、皆さん方の教育に対してどのような影響があるのかは議員連盟の方でちゃんと話をしてほしい。」

「併合は植民地だという意識はない。(併合は)対等だ」

「私は26日の(助成の)要望において相手から筋違いのお話が突然出されたため、その話に立ち入ることを否定する発言を行った旨を説明したものです。私は当然のことながら下関市の教育行政を行うにあたり、政府の見解を尊重するものです。」

 以上ですが、これは「そもそも植民地とは何か?」というところで、見解の相違があるようです。

 教育長の見解は、日本の朝鮮統治は植民地支配という一方的収奪ではない、という意味のようです。  朝鮮総督府の日本人官吏たちは、わが朝鮮では欧米がアジア・アフリカ等で行なったような植民地支配をしていない、という考えで行政を担っていました。教育長はこの見解を継承しているようです。

 一方、これに批判的な人たちは、日本の朝鮮統治を、植民地=一方的収奪という意味でとらえているようです。

 そのような見解の相違よりも、過去の歴史を持ち出してお金を要求する姿勢が果たしていかがなものか、という考えを持ちます。  教育長の「助成要望の場で、過去の話を持ち出すこと自体筋違い」という発言は、その通りと思います。