朝鮮総連幹部らには月3万円の教育費支給2023/10/24

 パクユソンさんという朝鮮学校出身者のユーチューブをみていたら、朝鮮総連幹部や朝鮮学校教員の子弟が朝鮮学校に通っている場合、月3万円の教育費が総連から支給されている、という話が出ていました。  https://www.youtube.com/watch?v=1E8Z7GZFqDc&t=11s

 パクさんは10年ほど前の朝鮮高校時代に、授業料無償化の適用を求める運動に参加するために、生徒みんなで駅前に立ってビラ配りや署名活動を熱心にやっていました。 その時に学校の先生らは活動の指示をするだけで、身をもって行動をしないことに少し疑問を抱いていたそうです。 ユーチューブを始めて、かつての朝鮮学校関係者から投稿があり、朝鮮総連活動家や朝鮮学校教師の子弟が朝鮮学校に通っている場合、月3万円の教育費が支給されていたことを知ったそうです。

 朝鮮学校の学費は当時月3万9千円(授業料3万3千円と北朝鮮修学旅行積立金6千円)でしたから、そういった人たちには月9千円の負担で済むということになります。 ここでパクさんは、あの時先生たちが高校無償化要求運動にそれほど熱心でなかった理由を知るようになったということです。

 事実かどうか確認のしようがありませんが、〝さもありなん″と思えます。 実は北朝鮮から日本の朝鮮総連に3億円ほどが「教育援助費と奨学金」ということで、一年に2回ほど提供されています。 今年も4月15日の金日成誕生日を期して、北朝鮮の前日付け労働新聞が2億7千万円の支給を報道しました。 拙ブログでは https://tsujimoto.asablo.jp/blog/2023/04/15/9577360 で紹介しました。

 わざわざ新聞に掲載して世界中に知らせていますから、何億円ものお金が送られているのは事実でしょう。 経済状態が劣悪な北朝鮮が、これだけのお金を在日子弟の教育のために送っているという事実に驚かされます。 ただし朝鮮総連は北朝鮮に多額のお金を献上しているので、その一部がバックされているだけだという穿った見方をする人もいるようです。

 それはともかく、おそらくは総連幹部や朝鮮学校教師らに支給される月3万円の教育費の原資は、北朝鮮から送られたこの資金ではないかと思われます。 祖国からいただいた教育資金を一部の特権階級のみに支給して、他のみんなにはそれを黙っているというのは、いかにも北朝鮮っぽくって〝さもありなん″と思ったわけです。

【拙稿参照】 

『言葉のなかの日韓関係』(5) http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2013/04/14/6777003

『言葉のなかの日韓関係』(6) http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2013/04/17/6780435

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