差別の自作自演事件2021/06/06

 5月31日付けの神戸新聞で、部落差別動画を削除せよという裁判所の仮処分が出たというニュースがありました。

https://www.kobe-np.co.jp/news/zenkoku/compact/202105/0014374521.shtml

https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202105/0014373243.shtml

兵庫県丹波篠山市内の同和地区を撮影した投稿動画がインターネットサイトで公開、放置され「差別が助長された」として、同市と地元自治会が、サイト管理会社「ドワンゴ」(東京)に動画削除を求める仮処分を申し立て、神戸地裁柏原支部が削除を命じる決定を出していたことが30日までに分かった。関係者によると、部落差別動画の削除を命じる仮処分は全国初という。

 神戸新聞は地元の新聞だけあって、市長の会見含めて、もう少し詳しく続報しています。 https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202105/0014373785.shtml

https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202105/0014375201.shtml

https://www.kobe-np.co.jp/news/tanba/202106/0014375873.shtml

 この記事を読んで不思議に感じました。 地裁の仮処分決定は2月です。 公表されたのはその時ではなく、それから三ヶ月も経った5月末で、しかも市長が直接に記者会見しています。

 何か変だなあと思っていたところ、何十年か前に起きた「差別落書き自作自演事件」を思い出した次第です。 私の手元にはこれに関する資料はもう捨ててしまったのですが、ネット上では「篠山町連続差別落書き事件」などで検索できます。

 今回問題となった「差別動画」は削除されていますので、今は見ることができません。 ですから決めつけられませんが、1983年の「差別落書き事件」の舞台となった地区がこの「差別動画」の場所ではないだろうか、と推測しました。

 推測を重ねますが、動画に「差別落書き事件」があったからこそ、もう絶対に思い出したくない過去と考えていた地元市民たちの神経に障ったのではないか、だから市長までもが乗り出したのではないか。

 推測を重ねてはいけないことは分かっていますが、どうも腑に落ちない新聞記事だったので紹介してみました。

 参考までに、差別の自作自演事件、あるいは自作自演を疑われる事件はここだけではなく、他にもいくつかあります。 このうち自作自演と判明したものは、次の通りです。

福岡県立花町連続差別ハガキ事件

解同高知市協「差別手紙」事件

滋賀県公立中学校差別落書き事件

コメント

_ 辻本 ― 2021/06/06 11:54

神戸新聞の記事のなかで、これが差別動画である根拠として挙げているのは、次ですね。

>字幕で「貧民窟のイメージがあるが、どの家も立派な作りである」などと偏見に満ちた説明をし、

 動画の作成者は、部落=貧民窟というイメージを持っていたようです。 これは、同和教育等々で語られる「江戸時代のエタ・非人身分を継承し、悲惨な暮らしをせざるを得なくなって現在に至っている」というところから作られるイメージですね。
 
 同和教育などではビデオなんかを見せながら、悲惨な歴史を経てきた身分と地区だから理解してあげなさい、差別をしてはいけません、となります。 何も知らない子供たちは素直に「自分たちとは全然違った、特異な人と場所なんだなあ」という認識になるようです。

 動画の作者は、実際の部落を見て回ったこともなく、この認識のまま「貧民窟」というイメージを持っていたのだろう、と推測します。 だから「どの家も立派な作りである」と驚いたのではないでしょうかねえ。

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