帰化政治家の誕生 ― 2023/04/29
先の統一地方選挙と、衆議院補欠検挙で帰化者が当選しましたね。 世田谷区会議員のオルズグルさんと、千葉5区の英利アルフィヤさんです。 この二人は名前からして外国に由来があることが分かるし、またそれを前面に押し立てて選挙運動をされたようです。 どちらも初当選ですから、これからどのような政治活動をされるのか、注目したいと思います。
それ以外に、私の知り合いの在日韓国人の子供さんも某市会議員選挙に立候補し、当選しました。 この人は何十年か前に日本人と結婚したことをきっかけに帰化されたのですが、選挙公報では国籍履歴を出しておられなかったですね。
父親は上述のように在日韓国人で外国籍ですから、有権者に投票を呼びかけることがひょっとして問題になるかも知れません。 ですから選挙運動には参加せず、朝早く選挙亊務所を鍵開けして運動員が最初に来るまで留守番、それから夜に選挙事務所を掃除して鍵閉めをする、という仕事だけをしていたそうです。
日本はこれから政治の世界にも帰化者が入ってくることになるでしょう。 一方選挙では日本人の立候補者が少なくて、無投票となってしまう場合が多くなってきました。 ですから帰化者の政治参加が増えることが、日本の政治を活発化することに繋がるのではないかと期待するところです。
ところでインターネットの世界ではネトウヨ民族主義者と思われる人たちが、帰化者の立候補に対して「国益」とかの用語を使って反対意見を出していましたね。 彼らはこれで正義を主張していると思っているみたいですが、内容がかなりレイシズム的ですから醜悪としか言いようがありません。
【拙稿参照】
ヘイトにさらされた帰化者―新井将敬 https://tsujimoto.asablo.jp/blog/2022/09/22/9527735
国籍を考える―新井将敬 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2017/07/27/8628332
帰化者を調べるのは簡単なのだが―北村晴男 https://tsujimoto.asablo.jp/blog/2023/02/01/9559829