英雄を救うために法を変えよ―韓国2015/03/25

 ドーピングが発覚した韓国の朴泰恒選手に対し国際水泳連盟が1年6か月の資格停止処分を決定しました。 これで2016年のリオデジャネイロ オリンピックに出場できると思ったら、実は韓国の大韓体育会の規定ではドーピングは3年間国家代表とすることが出来ないとされており、オリンピック出場は無理なようです。

 ところが、だったら規定を変えろという主張が出てきました。 ここは法・ルールというものに対して韓国はどのように考えているのか、つまり韓国人の法意識を垣間見えて、興味深いものです。韓国の「TV朝鮮」のニュース報道です。

http://news.tvchosun.com/site/data/html_dir/2015/03/24/2015032490265.html#none;

 内容を訳すと、次のようになります。

[キャスター]   国際水泳連盟が、ドーピングと関連して朴泰恒選手に資格停止18ヶ月と仁川アジア大会のメダル剥奪という懲戒処分を下しました。最悪は免れたと見なければならないようですが、来年8月のブラジル リオデジャネイロ オリンピックに出場しようとするならば、ドーピングに関連した選手は3年間国家代表になることが出来ないという大韓体育会の規定をもう一つ乗り越えねばなりません。 金グアン記者がお伝えします。          [レポート]  朴泰恒に対する国際水泳連盟の懲戒期間は、昨年9月3日から来年3月2日までの1年6ヶ月です。       昨年5月に水泳選手の金ジヒョンが、医者が処方した風邪薬を飲んで2年の懲戒を受けた場合とは比較するならば、禁止薬物を注射器で直接投与を受けた朴泰恒選手に対する今度の懲戒は、相対的に軽い方です。      朴泰恒側の弁明努力と来年8月のリオ オリンピック出場意志が反映したものと見られます。しかしドーピング関連の選手は懲戒以降も3年間国家代表になることが出来ないという大韓体育会の規定がもう一つの難関です。        大韓体育会は既定の二重処罰批判と原則の間で、世論の目を気にしています。       朴ドンヒ/大韓体育会広報室長「大きな枠組から多角的に検討されればならないようです。違憲立法の素地があるという、そのような結論が出れば当然に改定せねばならないと思います。」   今度のドーピングの波紋のせいで、朴泰恒の仁川アジア大会のメダル6個はもちろん、朴泰恒と一緒に400mリレー、メドレーリレー、800mリレーに出場した他の選手のメダルまでも消えた状態。規定を変えてまでも「水泳の英雄」を救わねばならないのか、法のままに処罰せねばならないのか、議論が続いています。

[앵커]    국제수영연맹이 도핑과 관련해 박태환 선수에게 자격 정지 18개월과 인천 아시안 게임 메달 박탈이라는 징계 처분을 내렸습니다. 최악은 면했다고 봐야 할것 같은데 내년 8월, 브라질 리우데자네이루 올림픽에 출전하려면 도핑 관련 선수는 3년 간 국가 대표가 될 수 없다는 대한 체육회의 규정을 또 넘어야 합니다.   김관 기자입니다.       [리포트]     박태환에 대한 국제수영연맹의 징계 기간은 지난 해 9월 3일부터 내년 3월 2일까지, 1년 6개월입니다.     작년 5월 수영 선수 김지현이 의사가 처방한 감기약을 먹고 2년 징계를 받았던 경우와 비교한다면, 금지 약물을 주사기로 직접 투여받은 박태환에 대한 이번 징계는 상대적으로 수위가 낮은 편입니다.     박태환 측의 소명 노력과 내년 8월 리우 올림픽 출전 의사가 반영된 것으로 보입니다.      하지만 도핑 관련 선수는 징계 이후에도 3년간 국가대표가 될 수 없다는 대한체육회의 규정이 또 다른 난관입니다.       대한체육회는 규정의 이중 처벌 논란과 원칙 사이에서 여론의 눈치를 보고 있습니다.        박동희 / 대한체육회 홍보실장 "큰 틀에서 다각적으로 검토가 되어야될 것 같습니다. 위헌 입법 소지가 있다 그런 결론을 얻으면 당연히 개정해야된다고 생각합니다."        이번 도핑 파문 때문에 박태환의 인천 아시안게임 메달 6개는 물론, 박태환과 함께 400m 계영과 혼계영, 800m 계영에 출전했던 다른 선수들의 메달까지도 사라진 상태.       규정을 고쳐서라도 '수영 영웅'을 구해야 할 지, 법대로 처벌해야 하는 것인 지 논란이 이어지고 있습니다.

 法を変えるならばその時点から効力を発するものですから、今規定を変えても「朴泰恒選手は3年間国家代表になれない」は変えられないとするのが当然です。 しかし韓国では、民族の英雄ならばそういう規定を変えて遡及適用し、「国家代表になれるようにしろ」という主張が出てきます。

 これからどうなるか分かりませんが、本当にそんなことになれば、韓国は法治国家なのだろうかという疑問がさらに深くなることでしょう。

【関連の拙稿】

韓国の古代的法規範意識  http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2007/10/27/1873691

韓国の法意識         http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2007/11/10/1900716

韓国の法意識(続)      http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2007/11/17/2393593

法に対する思想が根本的に違う日本と韓国 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2012/09/11/6570566

法より情を優先する韓国社会 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2012/09/16/6575093

朴槿恵の謝罪―親の罪は子の罪か? http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2012/09/25/6584335

韓国の非常識判決―対馬の盗難仏像 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2013/02/27/6732313

非常識がさらに非常識を呼ぶ―対馬仏像盗難事件 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2013/03/12/6744868

法を軽視する韓国の民族性  http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2013/09/01/6967936

法治国家かどうか疑問の韓国   http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2014/11/19/7496467

法治主義と儒教     http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2014/11/23/7500552

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