蓮舫二重国籍問題のまとめ (再掲)2017/07/15

 この問題のまとめを再掲します。 去年の11月に発表したものです。

     ―――――――――――――――― 

① 日本は台湾を国家として承認していないので、台湾籍は日本にとって国籍ではない。 だから蓮舫は台湾との二重国籍とは言えない。

② 日本の立場からいうと、中国を承認した時点で台湾人は中国国籍となる。 そして中国の国籍法は、他国の国籍を取得した中国人は自動的に国籍を失うとあるので、蓮舫は中国との二重国籍ではない。

③ 従って蓮舫は、17歳で日本国籍を取得した時点で法的には日本単一国籍となったと言える。 だから国籍法第14条違反に問われることはない。

④ しかし台湾は実質的に国家の形をなしており、将来国家承認される可能性がある。 また現在台湾のパスポートは他国のパスポートと同様に通用している実情から、台湾籍は国籍と見ることも可能である。

⑤ すなわち蓮舫は法的には日本単一国籍であるし、そのように扱わなければならないが、見方によっては二重国籍の余地があるという変則的な場合になる。

⑥ 蓮坊は、現在は台湾籍を離脱したので、二重国籍と考える余地もなくなった。 蓮舫の二重国籍問題は、今は終わったとすべきである。

⑦ 問題が表出した当初、蓮舫は自分が日本単一国籍であって二重国籍ではないと主張できたのに、それをしなかった。 そして行政指導に従って国籍選択宣言をした。 蓮舫にはこの行政指導の法的根拠を問いただしてほしいと思う。

⑧ 蓮舫に戸籍の公開を要求する意見があるが、戸籍を公開するかどうかは本人が決めることである。 他人が戸籍公開を要求すること自体が不当である。 蓮舫が戸籍公開を拒否したことに、何の問題もない。 これからも拒否を貫いてほしいと思う。

     ―――――――――――――――― 

 これに付け加えるとすれば、憲法や各法律においては、国会議員や大臣、総理は日本国籍者でなければいけませんが、外国籍を有しているか(つまり二重国籍)かどうかについては定めはなく、不問としています。

 つまり二重国籍者は、日本国籍を有し、かつ法に基づいて民主主義的に選出されていれば、総理大臣にもなることができるということです。

 蓮舫二重国籍は、最初から「疑惑」でも何でもない問題でした。

 ただ自分の国籍についての説明が二転三転するなど不十分であったことだけが問題でした。

【拙稿参照】

蓮舫の二重国籍疑惑           http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/09/09/8176022

蓮舫の過去の「国籍発言」        http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/09/16/8190975

蓮舫は国籍選択宣言をしていないのでは? http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/10/07/8216765

蓮舫はもともと二重国籍でなかったのでは?http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/10/16/8230218

二重国籍は複雑で難しい         http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/10/20/8232627

二重国籍でないという証明は困難     http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/10/23/8234323

私が二重国籍に関心を持った訳      http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/10/28/8237467

二重国籍には様々な姿がある       http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/10/29/8237969

蓮舫二重国籍問題のまとめ        http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/11/03/8241041

二重国籍かどうか微妙な場合       http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2016/11/13/8247093