上野千鶴子氏の思い出話―バリケード内の性 ― 2025/11/20
2015年11月11日付けの毎日新聞に、「社会学者 上野千鶴子さん 自分を研究対象に 女性学との出合い」と題するコラムがありました。 ネットでは有料記事なので、関心のある方は図書館にでも行ってください。 https://mainichi.jp/articles/20251111/ddm/014/040/011000c https://mainichi.jp/articles/20251117/ddm/014/040/016000c
このなかで、次の一文に目が行きました。
(1960年代末、全共闘は大学を占拠してバリケード封鎖を行なった)(上野さんは)バリケードの中で成人式を迎えた。 (全共闘)運動に身を投じながら、山ほど性差別に遭遇した。 「男は前線に立ってマイクを握り、『女は戦力にならない』とあからさまに言う。 女の役目は後方支援で、私もひたすらおにぎりを握りました。」 バリケードの裏側には性革命もあった。 同志だったはずの男は性的に自由な女を利用し、陰で「公衆便所」と呼んでいた。 その時のショックは今も胸に残る。 ‥‥ 運動で経験した女性蔑視のトラウマは大きく、「理論は女を差別しないだろう」と理論社会学を専攻し、鬱々とした日々を過ごした。
上野さんは私とは考え方がまるっきり違っている方ですが、彼女の思い出話の中のこの部分は事実と思われます。 「公衆便所」、久しぶりに聞きましたねえ。 こういう女性が1970年前後の全共闘活動の中に、少数ながら確かに存在していました。 聞いた話では、K産同○○派のSさんは○大学の自治会選挙(各セクトが学生自治会を掌握しようと争っていた)でこの戦術を使って勝利した、だから彼女は「公衆便所」だと噂されていました。 ただしあくまで噂で、本当にそんなことがあったのかどうか分かりません。
しかし、こういう女性があちこちの大学の学園闘争にいたのは事実です。 その一人と話したことがあります。 その女性は某地方の有力名士の娘で、〝このままでは親の言う通りに見合いをさせられ結婚することなる、その前に都会に出て大学生の間だけは自由になりたい”といって、本当に性的にも自由奔放に振る舞っていましたねえ。 なお彼女らが狙っていたのは学生運動の指導者クラスかテレビに出てくるような優男で、私のような男は全く相手にされませんでした。
上野さんはジェンダー論・女性学の有名な研究者なのですが、このような類の女性を毛嫌いして相手としていないのではないか、そういうところに私の違和感があります。 専業主婦を「社会的に消えゆく存在」発言や、今度の高市氏の首相就任の際に発した「うれしくない」発言などを合わせて考えてみると、彼女は全ての女性ではなく、自分にとって都合のいい(男性優位社会と闘う主張に合う)女性を選好したのではないかという疑問ですね。 またご自分は名誉教授で多くの著作や講演で収入を得てタワマン・高級車の生活という強者でありながら、「弱者は弱者のまま尊重される社会を求める」「平等に貧しくなろう」発言などには、私はいかがなものかと思います。 やはり研究者というより、成功して恵まれた活動家と考えればいいのでしょうねえ。
【拙稿参照】
やはり上野千鶴子さんは闘う活動家 https://tsujimoto.asablo.jp/blog/2024/02/29/9663429
左翼過激派の性暴力 https://tsujimoto.asablo.jp/blog/2025/09/26/9805502
左翼人士の性犯罪に思う https://tsujimoto.asablo.jp/blog/2023/03/11/9568486
1960年代の入管問題―金東希と任錫均(2) https://tsujimoto.asablo.jp/blog/2025/02/07/9752842
人権派ジャーナリストの性暴力事件 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2019/02/01/9031087
相次ぐ有名人の性暴行事件 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2019/12/29/9194983
活動家によるレイプ事件考 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2008/03/07/2708813
それは泣き寝入りではなく自殺だった http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2010/08/19/5296007
解放運動の「強姦神話」 http://tsujimoto.asablo.jp/blog/2007/07/28/1685192
暴力にみる民族的違和感 http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/daihachijuunanadai
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